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【連載】
バックアップ新論

第3回 メッセージのバックアップ

(2006年12月13日)

米国企業改革法(SOX法)などの施行に伴って内部統制への取り組みが強まるにつれ、各企業では、電子メール・メッセージなどをバックアップする必要性が高まっている。そこで今回は、メッセージのバックアップに関して、押さえておくべきツボを探ってみたい。

マイケル・ホープ
Computerworld 米国版

肥大化するバックアップ量

 Microsoft Exchangeの管理者に、これ以上ない悪夢は何かと聞けば、おそらくだれもが同じ場面を挙げるだろう。──それは、システムが突然ダウンして、社長からいつ復旧するのかと問いつめられ、自分が答えに窮している場面だ。もちろんそのとき、「あと数時間はかかりそうです」とか、「明日までにはなんとか」とかいった答えは許されない。

 メッセージ管理者としては、悪夢が現実になることだけは、なんとしても避けたいところだ。にもかかわらず、管理者の多くは今、増え続けるメッセージのバックアップやリストア処理にもがき苦しんでいる。

 オスターマン・リサーチが実施した「エンタープライズ・メッセージング市場動向調査 2005-2008年」によると、メッセージング・システムに関して回答者が現在頭を悩ませている問題の第1位は、バックアップおよびリストアに要する時間が増えていることであった。

 さらに、5位までの中に、バックアップに関する問題が3つも含まれていた。その3つとはすなわち、「メッセージのサイズが大きくなる傾向にあること」「添付ファイルが多くなっていること」「それに伴ってメッセージング関連ストレージ全体が肥大化していること」である。

メッセージング・バックアップの頻度は?

 ワシントン州ブラック・ダイヤモンドにあるオスターマン・リサーチの社長、マイケル・オスターマン氏によると、メッセージの蓄積量は「年間40パーセントの割合で増加している」という。同氏によれば、その背景には、「企業の大多数がメッセージング・サービスを毎日(増分)、あるいは週ベース(フル)でテープにバックアップしている」という事情がある。

 ちなみに、このバックアップ慣行には、比較的低コストでメッセージング・システムを保護できるという利点はあるが、その一方で、メッセージングの管理上、若干の問題も残されている。

 まず第1に、日常のバックアップ・ジョブのために、重要な電子メール・システムをどの程度の時間ストップさせなければならないかを予測するのが難しい。

 第2に、テープから電子メールをリストアするのは可能だが、そのためにはかなりの時間を要するという問題もある。

 そして第3の問題は、テープ・バックアップは、重要な電子メールやサブ・フォルダ、あるいは特定のユーザーのメールボックスだけをリストアするといったような、個々のユーザーに対応したきめ細かなリストアを実行するのが困難だということだ。

 そのため、メール・システムの基盤となるストレージ・プラットフォームについては、多くのシステム管理者が、サーバ・ベースのダイレクト接続ストレージ(DAS)から、より高速なディスク・ベースのバックアップ/リストアが可能なストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)へと興味を移しつつある。

 管理者の中には、iSCSIべースのSANを採用している人も多い。こちらのほうがファイバ・チャネルのSANよりもコスト的に有利なだけでなく、慣れ親しんだTCP/IPをベースにしているからである。


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バックアップ新論
第1回 デスクトップのバックアップ
第2回 データセンターのバックアップ
第3回 メッセージのバックアップ
第4回 ワークグループのバックアップ
第5回 PDAのバックアップ
第6回 ブランチ・オフィスのバックアップ

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