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[米国]
EverexのUMPC「CloudBook」、搭載プロセッサをVIAからIntelに変更へ
VIAとIntelのUMPC向けチップ競争が激化
(2008年03月10日)
米国Everexが、Linux OSで稼働する同社のUMPC(ウルトラモバイルPC)「CloudBook」の刷新を計画している。具体的には、Intelの小型PC向け省電力プロセッサであるDiamondville(開発コード名)や、より大型のスクリーン、より大きな記憶容量を備えた新設計のモデルを投入する予定だ。
Everexのマーケティング担当ディレクター、ポール・キム(Paul Kim)氏は、「暫定的なもの」としつつ、将来的に、CloudBookにDiamondvilleが搭載される予定であることを明らかにした。ただし当分は、台湾VIAの省電力プロセッサを、CloudBookラインのモデルに引き続き使用していくという。
CloudBookの現行モデルは、「VIA『NanoBook』ウルトラモバイル・デバイス参照設計」に基づいている。この参照設計は、VIAのC7-Mプロセッサの使用を前提としているため、現行モデルには同プロセッサが使われている。
Kim氏はこの他、CloudBookの将来モデルに搭載する記憶容量を、現行モデルの4倍となる120GBまで増やす可能性があると述べた。
また、Kim氏によると、将来モデルでは8.9インチの表示スクリーンを搭載することや、タッチパッドをキーボードの下方に配置することも検討されているという。現行モデルでは、表示スクリーンは7インチで、マウスパッドがキーボードの上方に配置されている。「この刷新に関しては、より高分解能の接触感応型スクリーンの採用を検討中だ」(Kim氏)。最新の発表によると、Everexはタッチ・スクリーン・インタフェースを備えたCloudBookを開発中であり、今年末までに499ドルの価格で発売することを予定している。
Everexはさらに、SSD(Solid State Disk)についても、価格が下がれば搭載する予定だとしている。
Everexの親会社である台湾のFirst International Computer(FIC)は先週、ドイツのハノーバーで開催された「CeBIT 2008」(3月4日〜9日開催)において、最大16GHzで稼働する、Diamondvilleプロセッサを搭載したUMPC「CW060」を披露した。CW060は、7インチのスクリーンと無線/有線ネットワーク機能を備え、内蔵記憶容量は最大120GBであった。一方、VIAのプロセッサを搭載したもう1つのUMPCは、8.9インチの液晶表示スクリーンを備えていた。
CloudBookにDiamondvilleが搭載される可能性が出てきたことで、新プロセッサ「Isaiah」(開発コード名)を今年リリースする予定のVIAとIntelとの間で競争が激化しそうだ。米国の調査会社Mercury Researchのディーン・マッキャロン(Dean McCarron)氏は、「競争は時が経つにつれて、激しくなるだろう」と語った。
さらに、McCarron氏は、「CloudBookは(台湾ASUSが今年投入した)『Eee PC』とは異なり、まだ頭角を現しておらず、地歩を固めなければならない状況にある。そのため、チップ供給元にIntelが加わることは、(地歩固めとともに)ユーザーに製品の選択肢を提供することにもつながる」と評価する。
EverexのKim氏によると、CloudBookの一連の設計案では、やや価格が高くなりそうなので、まだ最終確定段階にはないという。現行モデルの価格は399ドルで、Eee PCなどの低価格UMPCに対抗できる水準だ。同氏はまた、「新製品が提供される場合には、既存の製品を置き換えるのではなく、上位モデルとしてラインアップに追加される可能性が高い。CloudBookの現行世代モデルは、引き続き提供されることになるだろう」と述べた。
Everexはソフトウェア面の改良にも取り組んでいるもようだ。「電源管理機能、無線コンフィギュレーション機能、ウィンドウ・サイズ調整機能などを改良するために、(Linux OS提供元の)gOSと話し合っている」(Kim氏)
またEverexは、CloudBook用のタッチスクリーン・アプリケーションを開発するためにオープンソース・コミュニティの力を借りたいと考えているという。そのため、タッチスクリーン・インタフェースを備えたCloudBookモデルを約2,000台、3月末から開発者向けに販売すると発表している。
(Agam Shah/IDG News Service サンフランシスコ支局)
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