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マルチコア・コンピューティング
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【解説】
クアッドコア時代のCPU新事情[AMD編]
あらゆるレンジでクアッドコアを投入し価格性能比での巻き返しを狙う
(2008年05月28日)
2008年に多数投入されるクアッドコアPhenomシリーズ
2008年を通じて、AMDはあらゆる価格レンジでクアッドコアPhenomプロセッサを投入する。
ミッドレンジおよびハイエンドのCPUとしては、すでにPhenom X4 9000シリーズの5モデルが3月末にリリースされている(関連記事)。まず、2007年にリリース済みのPhenom 9500/9600の改良版となるPhenom X4 9550(動作周波数2.2GHz)および同X4 9650(2.3GHz)と、より高性能タイプの同X4 9750(2.4GHz)と同X4 9850(2.5GHz)、そして省電力タイプの同X4 9100e(1.8GHz)である。
また、2008年第2四半期には、Phenom 9700(2.4GHz)と同9900(2.6GHz)に加え、若干スピードの遅い同9150(1.8GHz)も登場する。以上紹介した9000シリーズのCPUは、すべて2MBのL2キャッシュと2MBのL3キャッシュを備える。今年下半期にはPhenomシリーズに3.4GHzのモデルも加わると見られている。
ウルトラハイエンドのPhenom FXシリーズとしては、Phenom FX-82、同FX-90、同FX-91(動作周波数はいずれも3.0GHzに迫る見込み)の3モデルがリリースされる予定だ。
これらはすべて、2MBのL2キャッシュと2MBの共有L3キャッシュを備える。FX-82は「Socket AM2+」と互換性を持ち、また、FX-90とFX-91は「HyperTransport 3.0」に採用されている高速メモリ・コントローラを備えたサーバ向けの「Socket F+」を利用することになる。年末までには、3.4GHzの最上位モデルがリリースされる見込みだ。
ついに投入されたAMD初のトリプルコアCPU
実は、AMDのクアッドコアには、ユーザーからの批判が数多く浴びせられてきた。クアッドコアの名を冠しながら、そのうちの1つのコアが機能しないなどのトラブルが相次いだからだ。だが、IntelやAMDに限らず、どのCPUベンダーのものであれ、正常に動作しないコアや正規の性能を有しないコアを持つCPUが店先に並ぶのは、そう珍しいことではない。
このトラブルから着想を得たわけではないだろうが、AMDは2008年、クアッドコアの1つのコアを機能させずにトリプルコアとした8000シリーズを同社のCPUラインアップに加えた。トリプルコアCPUの魅力は、理論上、価格性能比がデュアルコアとクアッドコアの中間に位置することだ。
まずAMDは今年3月末、前述したクアッドコアの9000シリーズと同時に、トリプルコアのPhenom X3 8400(動作周波数2.1GHz)と同X3 8600(2.3GHz)をリリースした。また4月末には、同X3 8450(2.1GHz)、同X3 8650(2.3GHz)、同X3 8750(2.4GHz)といった、さらに高速なバージョンも投入した。これらはすべて、1.5MBのL2キャッシュと2MBの共有L3キャッシュを備える。
年末までには、動作周波数が3.0GHzに達するトリプルコアCPUも投入されると見られている。
AMDは現在、PhenomシリーズのクアッドコアおよびトリプルコアCPUのプロモーションに力を入れているが、ローエンドおよびミッドレンジ市場向けのデュアルコアCPUにも引き続き注力していくようだ。事実、2008年第2四半期には2つのデュアルコアCPUをリリースする可能性が高い。動作周波数はまだ明らかにされていないが、いずれも1MBのL2キャッシュと2MBのL3キャッシュを備えると見られる。また、第3四半期と第4四半期には、さらに数モデルのデュアルコアCPUが発表される見込みである。
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