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マルチコア・コンピューティング
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【解説】
小型・低価格ノートPC向けCPU市場で激突するインテルとVIA
IntelのAtomに対抗すべく、VIAは第3四半期中にNanoを投入
(2008年06月03日)
MID/UMPC市場でリードしたいIntelのAtomに
VIAは第3四半期登場予定のNanoで対抗
2006年に登場したVIAのC7プロセッサは、IntelおよびAMDが開発した上位クラスのCPUに性能こそ劣るが、その消費電力の低さが支持されて、ほとんど無名だった同社が市場で一定のポジションを築くまでになった。しかし、IntelがまもなくMID(モバイル・インターネット・デバイス)およびUMPC(ウルトラモバイルPC)市場に向けたAtomプロセッサをリリースすること、さらには「Centrino Atom」と呼ばれるMID向けCPUプラットフォームの提供を開始したことから、これまでVIAが占めていた市場がにわかに騒然とし始めている。
6月3日に発売されるIntelのAtomプロセッサの「Diamondville」モデルは、同社が低価格かつ小型ノートPC専用に開発した初めてのCPUだ。この種のノートPCには、IntelのCore 2 Duoのような、メインストリームのCPU並みのパフォーマンスは必要とされず、既存の多くの製品がCeleron MもしくはC7-Mプロセッサを採用している。
低価格ノートPC市場におけるシェアを開拓するべく、Intelは、AtomおよびCeleron-Mを搭載した製品と、2種類のVIA搭載製品の比較検証を行っている。
ある台湾の大手ハードウェア・ベンダーは、情報の非公開を条件に、この比較検証に関する文書を入手したという。Intelが比較対象としたのは、台湾ASUSTeK(アスーステック)Computerの「Eee PC」といったIntel搭載機種、C7-Mを搭載した米国Everex Systemsの「CloudBook」、米国Hewlett-Packard(HP)の「Mini-Note 2133」と推定される製品だった。
| 小型・低価格ノートPC市場での競争が激化している。写真はHPの「Mini-Note 2133」 |
この比較検証に関して、Intelの広報担当者はコメントを拒否している。Intelは、同社製CPUを搭載した既存製品のほかにも、動作周波数1.6GHzのAtomプロセッサをベースにした「Concord River」と呼ばれるリファレンス設計とVIAベース・システムを比べている。だが、第3四半期中にノートPCに搭載される予定のVIAのNanoプロセッサ(開発コード名:Isaiah)は比較対象に含まれなかった。
VIAは、NanoをIntelのAtomを凌駕する製品と主張しており、両社間の競争が激しさを増すのは必然と考えられている。もっとも、NanoはC7に代わる製品ではなく、VIAはC7の提供を続行するという。ノートPCベンダーにとっては、低価格システムを設計する際の選択肢がまた1つ増えることになるわけだ。
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