【 ここから本文 】

マルチコア・コンピューティング

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


[米国]
インテル、ノートPC向け新プラットフォーム「Centrino 2」をリリース

統合グラフィックス・チップセットによるHD画像の高速処理を実現

(2008年07月15日)

 米国Intelは7月14日、ノートPC向けの新プラットフォーム「Centrino 2」を発表した。同プラットフォームにより、高いパフォーマンスと高速無線通信に加え、長時間のバッテリ駆動を実現している。

 Centrinoは2003年の出荷開始以来、これまでバージョンアップが4回行われてきたが、今回投入されたCentrino 2は初のメジャー・アップグレードとなる。

 Centrino 2プラットフォームを採用したノートPCには、動作周波数2.26GHz/3.06GHzのCore 2 Duoプロセッサや、HD(High Definition)画像の高速処理を可能にする統合グラフィックス・チップセット、無線通信用チップセットなどが搭載される。Centrino 2に搭載される新しいCore 2 Duoプロセッサのうち、3製品は消費電力が25Wであり、35Wの従来モデルに比べて低減されている。

 Intelのモバイル・プラットフォーム・グループ バイスプレジデント、ムーリー・エデン(Mooly Eden)氏によれば、ゲーム機向けCentrino 2プラットフォームに対応するクアッドコアCore 2プロセッサをIntelは年内に出荷する計画だという。なお、Centrino 2向けチップは、45nm(ナノメートル)プロセスを使って製造されている。

 Centrino 2は、802.11nやWiMAXなどの高速無線通信をサポートしている。また、中国LenovoなどのPCベンダーは、Centrino 2を搭載したノートPCにUWB(Ultra Wide Band)などのモバイル・ブロードバンド・オプションを追加して提供する予定である。

Centrino 2を搭載した富士通のノートPC「Lifebook E8420」

 Centrino 2を搭載したノートPCでは、統合グラフィックス・チップセット「GMA X4500MHD」による3DグラフィックスやHDコンテンツの高速処理が可能だ。また、DirectX 10のサポートやハードウェア・ベースのデコーディングにより、CPUにかかるグラフィックス処理の負荷を低減する機能も搭載している。Intelの幹部によると、バッテリ(6セル)に対する1回の充電で、Blu-ray Discに収録された2時間の映画を視聴することができるという。

 Eden氏は、「現在、市場はHD画像へと向かいつつあり、今年後半から来年にかけてHD画像に対応したノートPCが本格的に普及し始めるだろう」と語る。同氏によれば、2013年にはBlu-ray Discドライブを搭載したノートPCの出荷台数が、同ドライブを搭載したゲーム機の出荷台数を上回るとしている。

 Centrino 2では、マルチメディア機能を向上させると共に長時間のバッテリ駆動を実現するため、「Switchable Graphics」技術を採用している。同技術は、グラフィックス・カードから統合グラフィックス・チップセットへとグラフィックス処理を切り替える機能である。手動および自動で切り替えることができる。

 このほかIntelは、問題が発生した個所をリモート環境から修正できるセキュリティ管理機能「Centrino 2 for vPro」も発表している。

 米国の調査会社Insight 64の主任アナリスト、ネーサン・ブルックウッド(Nathan Brookwood)氏は、Centrino 2と統合グラフィックス・チップセットの投入により、米国AMDに対するIntelの競争力が高まったと述べている。「Intelにとって、ノートPC向け統合グラフィックス機能はこれまで得意分野ではなかった。しかし、今回の発表により、この弱点を克服することができる」(Brookwood氏)。なお、AMDは、HDコンテンツの高速処理を実現するノートPC向けプラットフォーム「Puma」をすでに出荷済みだ。

 すでにLenovoや米国Hewlett-Packard(HP)、富士通がCentrino 2プラットフォームをベースにした企業向けノートPCや小型ノートPCを発表している。

(Agam Shah/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


キャッチアップ

「Nehalem」プロセッサの実力を徹底検証する

驚異的な性能を示す新型Xeonプロセッサの魅力に迫る

Windows 7/Vista/XPの“マルチコア対応力”を検証する

デスクトップ向けWindowsは最新CPUの能力をどのくらい生かせるか

マルチコア・プロセッサの普及で激変するアプリケーション開発の現場

最適化ツールでデベロッパーにのしかかる負担を軽減せよ!

“ミスターx86”のパット・ゲルシンガー氏が語る「x86プロセッサの成功秘話」

プロセッサ・アーキテクチャの進化と共に歩んだ技術者人生

x86プロセッサの 「これまで」と「これから」

登場して30年――進化し続けるメインストリームCPUの軌跡

「GPUコンピューティング」の可能性――高速汎用計算に挑む

GPUの汎用的な計算処理への応用で、ベクトル型HPC市場を切り開くか

仮想化とマルチコア技術

「仮想化時代」に到来する3つのテクノロジー・トレンド

グリーンIT/プロビジョニング/自律コンピューティング

仮想化を巡る8つの課題

性能、セキュリティ、ライセンス、ストレージ……

注目度を増すサーバ仮想化──米国企業の導入・活用の実態に迫る

ユーザー調査に見る仮想化技術の課題と現実

サーバ仮想化ソフト「注目5製品」の特徴

有力ベンダーの最新製品に見る、技術/機能のトレンド

ITインフラ効率化

サーバの技術革新をTCO削減に生かす

最新サーバで今こそITインフラの効率化を

データセンター再構築プロジェクト――“高密度化”時代のROI向上術

新設データセンターへの投資効果をいかに高めるか

グリーンITでIT部門がなすべきこと

「地球にやさしいIT」に向けた多角的なアプローチを実践する

データセンター内をさまよう“幽霊サーバ”を暴き出せ!

存在していないはずなのに金だけは食う、やっかいものの正体とは

“グリーン・データセンター”を構築せよ

省エネを実現するために踏むべき7つのステップ

高可用システムの根幹を成す「物理インフラ」を再点検する

データセンターの「立地・建築・設備」やサーバ・ルームの「電力/熱問題」に着目

Weekly Ranking

集計期間:03/12〜03/18



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国