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マルチコア・コンピューティング

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【解説】
新生AMDの反撃――前評判の高い次世代CPU「Shanghai」

当初の予定を前倒しして2008年4Qにリリース――インテル追撃に本腰

(2008年10月03日)

米国AMDが、サーバ向け次世代クアッドコアCPU「Shanghai」(開発コード名)を前倒ししてリリースする。現在はOEM各社がShanghaiを評価中であるが、アナリストらによれば、同CPUに対する反応は良好であるという。本稿では、OEM各社からShanghaiの評価をヒアリングしたアナリストらの見解を紹介しよう。

Sharon Gaudin
Computerworld米国版

Barcelonaでの名誉挽回をねらうAMD

 AMDは、クアッドコアCPU「Barcelona」(開発コード名)のリリース遅延後に同社が陥った苦境をShanghaiが救ってくれるのではないかと期待している。Barcelonaは不具合が発見されたため発売が8カ月も遅れ、ようやく今春リリースされたものの、マーケット・シェアばかりでなく“マインド・シェア”までAMDは失ってしまった。

 それ以来AMDは、みずからの足場を固めて財政難を立て直し、最大のライバルである米国Intelとの競争に打ち勝とうと努力を続けてきた。

 AMDの広報担当者は10月2日、OEM企業がShanghaiの最終的な検証を実施できるよう、完成品と同等レベルの品質を実現した製品を出荷し始めていると語った。

 AMD初の45nm(ナノメートル)CPUである、クアッドコアCPUのShanghaiを入手したOEM企業の反応は現時点では非常によいと、アナリストらは述べている。Shanghaiは、当初2009年第1四半期にリリースされる予定だったが、AMDはスケジュールを2008年第4四半期に前倒ししている。

AMDのCPUロードマップ

 米国Enderle Groupのアナリスト、ロブ・エンデール(Rob Enderle)氏は、AMDがBarcelonaを開発していた2006年当時、カナダATI Technologiesの買収に同社の幹部は気を取られていたと分析している。買収交渉が一段落し、AMDの指揮系統も刷新された現在、同社は再びCPU事業に注力できるようになった。

 エンデール氏は、Shanghaiが45nm製造プロセスをベースにしながらも、アーキテクチャ的にはBarcelonaと酷似している点を踏まえたうえで、「CPU事業に全力を注ぎ、低リスクな戦略を展開しているAMDは、Intelとの競争でも優位に立てるだろう」と話している。「今のところ、OEM企業はShanghaiにとても満足しているようだ。何より、予定より早くリリースされること、さらにはパフォーマンスが予想以上であることが大きい。Shanghaiの試用は始まったばかりで、すぐれたパフォーマンスを何週間も持続できるかはまだ定かではないが、とりあえずOEM企業は現在のテスト結果に満足している」(エンデール氏)

 米国Gabriel Consulting Groupの上級アナリスト、ダン・オールズ(Dan Olds)氏があるOEM企業から聞いた話では、そのOEM企業はShanghaiの検証を終えたあと、システムへ同CPUを実際に組み込むつもりだという。「テストや評価の段階は過ぎ去り、Shanghaiを搭載する実システムの開発段階に突入したと思われる」と、オールズ氏は述べた。具体的な企業名は明かさなかったものの、オールズ氏は、このOEM企業がShanghaiベースのシステムを早ければ今年の第4四半期にリリースする(ただし、発売時期は2009年第1四半期になる公算が高い)との情報をつかんでいるそうだ。


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