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マルチコア・コンピューティング

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[国内]
AMD、クアッドコアOpteron「Barcelona」を国内で披露

初代Opteron以来、最大の変革となる“真のクアッドコア”と同社

(2007年09月12日)

 日本AMDは9月11日、米国で10日付けで発表されたサーバ向けのクアッドコアOpteronプロセッサ「Barcelona」(開発コード名)に関する記者発表会を都内のホテルで開催し、同CPUの優位点やAMDの取り組みなどをアピールした。

AMDが“真のクアッドコア”と呼ぶサーバ向けCPU「Barcelona」

 Barcelonaは、AMD初となるクアッドコアCPUであり、IBMと共同開発した65ナノメートル(nm)製造プロセスを採用している。今回発表されたのは、最高2CPUのサーバ向けの「Opteron 2300」と、4CPUから8CPUのサーバ向けの「同8300」の2シリーズで、両シリーズには、低消費電力モデルの「HE」とハイ・パフォーマンス・モデルの「SE」もラインアップされる。

 発表に際し、来日した米国AMDのシニア・バイスプレジデント 兼 CTO(最高技術責任者)、フィル・へスター氏は、Barcelonaのリリースは「2003年に初めてOpteronを発表して以来、最大の変革となる」とし、2個のデュアルコアCPUを結合した競合製品とは異なり、4個のCPUコアを1個のダイに実装した「真のクアッドコア」であると同CPUの優位性を強調した。

米国AMD シニア・バイスプレジデント 兼 CTO(最高技術責任者) フィル・へスター氏

 ヘスター氏によれば、Barcelonaは「単に既存のOpteronをクアッドコア化しただけではなく、個々のCPUコアや浮動小数点ユニット、キャッシュといった面にも大幅な改善を施している」ことも特徴であるという。加えて、既存のデュアルコアOpteronおよび将来的にリリースされる45nmプロセスのOpteronとの互換性を確保し、計画的なサーバ移行を可能とするプラットフォームを提供することで、ユーザーおよびパートナーの投資を保護するとしている。

 サーバ仮想化利用時のパフォーマンス向上が図られた点もBarcelonaの大きな特徴。具体的には、サーバ仮想化関連機能をCPUレベルでサポートする「AMD Virtualization」の新機能として、「Rapid Virtualization Indexing」を実装した。この機能により、仮想環境のメモリ・アドレスを物理メモリ・アドレスに変換する処理をCPU側で行い、仮想環境のパフォーマンス向上を実現する。

 電力効率も改善が図られており、消費電力を削減しながら整数および浮動小数点演算について50%の性能向上を達成しているという。また、ヘスター氏は、同日にAMDが発表した消費電力の新たな測定基準「ACP(Average CPU Power)」にも言及し、この基準をBarcelonaが採用することで、消費電力の過大見積による過剰投資を避けることが可能となると説明した。

 なお、今回の発表会には、Barcelona搭載サーバを販売、もしくは販売予定のサーバ・ベンダー7社(イージェネラ、クレイ・ジャパン、サン・マイクロシステムズ、デル、日本IBM、日本HP、富士通)も列席した。このうち富士通は、国内のサーバ・ベンダーとして初めてAMD製CPUを採用した。

Barcelona搭載サーバの販売を決定したAMDパートナー企業の幹部たち。ヘスター氏(中央)が抱えているのがBarcelonaのウェハー

 日本HPのエンタープライズストレージ・サーバ統括本部インダストリースタンダードサーバ製品本部長、上原宏氏が「顧客からBarcelonaを搭載サーバを出してほしいという要望をいただいている」、富士通の経営執行約常務、富田達夫氏が「社内での検証の結果、BarcelonaがすぐれたCPUであると判断し、サーバ製品への採用を決定した」と述べるなど、パートナー各社はBarcelonaの発表に賛辞を送った。

(大川 泰/Computerworld)




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