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[中国]
中国の独自3G携帯規格「TD-SCDMA」の通信サービス、北京五輪後に10都市で展開へ
五輪開催に間に合わないが、そもそも他国の3G端末は利用不可
(2008年05月09日)
中国の科学技術部は5月7日、同国の独自3G(第3世代)携帯通信規格「TD-SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)」に基づく携帯電話サービスが、今年8月の北京夏季オリンピックの開催後に、10都市で展開されるとの見通しを示した。
7日、北京で開かれた記者会見で、中国科学技術部部長の万鋼(ワン・ガン:Wan Gang)氏は、「オリンピック開催後に、10カ所の大都市でTD-SCDMA方式のサービスが利用開始される」と述べた。ただし、都市名や日程、利用規模については明らかにしなかった。
| 開催まであと3カ月となった北京夏季オリンピック |
先週には韓国Samsungが、北京オリンピック組織委員会にTD-SCDMA方式の携帯電話端末1万5,000台を寄贈し、これにより中国は、オリンピック期間中に3Gサービスが提供されると公言できるようになった(サービスの提供者はChina Mobile)。しかし、TD-SCDMAは、他の3G規格をサポートしていないため、日本や韓国、欧州からの訪問者は3G携帯端末を持ってきていても、北京では使えないことになる。
中国が独自に開発した3G技術であるTD-SCDMAは、今年4月に最新の試験運用プログラムがChina Mobileによって、北京、上海、天津、広州、深川、秦皇島、瀋陽、厦門の各都市で開始された。この試験運用プログラムでのユーザー数は合計2万人で、実施期間は明らかにされていない。なお、TD-SCDMAサービスの試験運用が初めて行われたのは2005年で、3年が経過しているが、オリンピックが開催される8月までに商用化の準備が整うメドは立っていない。
また、中国の通信業界の規制当局はまだ3G事業免許を付与していない。ただし、規制当局は、少なくとも2年前から、近いうちに免許を付与することを示唆してきた。試験運用プログラムでの実績の高さから、China Mobileの免許取得は確実と見られる。China Mobileは中国および世界で最大の携帯電話事業者である。
その一方で、中国では2007年から4G(第4世代)携帯通信サービスの試験も行われており、3Gサービスの本格商用化を経ずに、一足飛びに4Gに移行する可能性もある。
なお、万氏は今回、3Gサービスについて発言したが、中国科学技術部は通信業界の規制や監督までは行っていない。それらを行うのは、情報産業部の後継として新設された産業情報部となっている。
(Steven Schwankert/IDG News Service北京支局)
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