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【第16回産業用バーチャル リアリティ展】
バーチャル・リアリティ最新事情――加速する産業応用
日産幹部、VRを駆使した自動車デザインの現場を語る
(2008年06月26日)
VRの21世紀における新たな展開
東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 舘ワ(たち・すすむ)氏
| 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授の舘ワ氏 |
VRという用語は1989年に米国VPL Researchがデータグローブ(手袋型の入出力装置)やアイフォン(3D立体視装置)を販売したころから浸透し始め、産業応用への試みがなされてきた。2000年ごろ、米国でITが下火になったのに伴いVRも停滞気味だったが、最近になってまた新たな動きが出てきた。
例えばNSF(全米科学財団)は今年2月20日、目標が達成可能となった場合には人類の生活水準に大きな向上をもたらすとして「今世紀中に達成すべき14の重点技術目標」発表した。安価なソーラー・エネルギーの実用化、核融合からのエネルギー供給などと共に「VRの向上」が挙げられている。これ以外にもVRに関連したものとして、「サイバー・スペースの安全性の向上」「個人最適化学習の進展」「科学的発見をもたらす道具を作り出す」といった技術もある。
日本でも、5月19日に開かれた総合科学技術会議で、産業の国際競争力強化のための革新的技術の1つとして、「高度画像技術(3次元映像)」という表現でVRの重要性を指摘しているのに加え、健康な社会構築のための革新的技術の1つとして、VRに密接な「知能ロボット技術(生活支援ロボット)」が挙げられている。
VR技術としては、ヘッドマウント・ディスプレイやCAVE(立体視投影装置)が有名だが、最近考案された注目の技術に、「TWISTER(Telexistence Wide-angle Immersive Stereoscope)」がある。これはCAVEにおいて必要だったシャッター眼鏡を不要にしたもので、直径2m程度の範囲でステレオカメラを回転させ、LEDアレイに投影させることで360度の3D映像が得られる装置だ。カメラを設置したバリアー自体は、高速回転させることによって見えなくなるので、装置内で3D像を見ている人だけでなく、外からも透けて見えるので、映像の録画や配信も可能になる。
このほか、最近のVR技術の新たな展開として、全周囲立体映像カメラ、Transparent Cockpit(透明コックピット)、ARScope(拡張現実感)、Force Tile(視触覚インタフェース)、Haptic Telexistence(遠隔臨場制御)、Gravity Grabber:Wearable Haptic Display to Present Virtual Mass Sensation(質量感を提示可能な装着型触覚ディスプレイ)、Ghost Glove(手のひら触覚提示装置)などがあり、今後の展開が期待されている。
| 第16回産業用バーチャル リアリティ展は6月25日から27日までの3日間、東京ビッグサイトにおいて開催される |
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