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[米国]
ヴイエムウェア、共同設立者のCEOを解任――後任は元マイクロソフト幹部
解任理由は明らかにされず
(2008年07月09日)
| VMwareの共同設立者で社長兼CEOだったダイアン・グリーン(Diane Greene)氏 |
米国EMC傘下の米国VMwareは7月8日、共同設立者で社長兼CEOでもあるダイアン・グリーン(Diane Greene)氏を解任し、元米国Microsoft役員のポール・マリッツ(Paul Maritz)を後任とすることを発表した。CEO交代の理由は明らかにされていない。
新たにCEOの座に就くMartiz氏は、Microsoftに14年間勤務し、Windows 95やWindows NTなどの重要な製品の開発とマーケティングを担当した人物。2000年に同社を退職したあとは、クラウド・コンピューティング関連のベンチャー企業である米国Piを設立し、今年2月にPiがEMCに買収されたあとはEMCクラウド部門の責任者となっていた。
Greene氏は今年4月、同社の公式ブログに書き込みを行い、仮想化技術の分野で繰り広げられているMicrosoftとの2つの“競争”について説明していた。
Microsoftは仮想マシンが使用するファイル形式として、仮想ハードディスク(VHD)と呼ばれる標準を提唱している。一方VMwareは、仮想マシン・ディスク・フォーマット(VMDK)という形式を推している。VHDへの完全なアクセスにはMicrosoftのライセンスが必要なのに対し、VMDKは無料で提供されており、ライセンスも不要だ。
もう1つは、仮想化技術のレイヤをOSに統合するか、独立したレイヤにするかという問題だ。Microsoftが自社のOSにユーザーをつなぎ止めるため、OSとの緊密な統合を主張しているのに対し、VMware(少なくともGreene氏の立場では)は、ユーザーの「選択の自由」を確保するため、独立したレイヤにするよう訴えている。
Greene氏は、「仮想化技術が1台のコンピュータに1つのOSという従来の考え方を打破したことで、機能や信頼性、セキュリティ、価格などの適切な基準に基づいてソフトウェア・ソリューションを選べるようになった。仮想化技術が特定のOSに結びつけられてしまうと、この利点が失われる」と記している。
ただし最近のVMwareの業績は、あまり芳しくない。同社は先ごろ前年比50%増という2008年の売上高見通しを下方修正している。同社は7月22日の午後2時(太平洋夏時間)に、2008年度第2四半期(4月-6月末)の決算発表を行う予定であり、その際、Martiz氏が2008年下半期の見通しも示すと見られている。同社は今年4月、2008年第2四半期の売上高が前年同期比55%増になるとの見通しを示したが、今のところ同数字は変更していない。
EMC会長のジョー・トゥッチ(Joe Tucci)氏は、CEOの交代を伝える短い声明のなかで、「Greene氏はコンピューティングに対する人々の考え方を変え、VMwareの設立と(社員の)指導などに多大なる貢献をした」と述べた。
なおGreene氏は今年初めに米国Network World誌のインタビューに応じた際、「VMwareの経営者になっていなかったら、映画制作の道に進むつもりだった」と語っていた。
(Mary A.C. Fallon/Demo.com)
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