【 ここから本文 】
- TOP
- > Topics : IT業界動向
- >
IT業界動向
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
HP、インテル、ヤフーの3社、クラウド・コンピューティングの共同研究プロジェクトを発表
大規模なデータ集約型アプリや関連インフラを研究開発
(2008年07月30日)
米国Hewlett-Packard(HP)、米国Intelおよび米国Yahoo!は7月29日、クラウド・コンピューティングの研究開発を行う共同プロジェクト「Cloud Computing Test Bed」を発表した。同プロジェクトは、インターネットにホスティングする大規模なデータ集約型アプリケーションや、関連するITインフラの開発・導入を推進することが目的となる。
3社の発表によれば、コンピュータ業界の大手3社が手を組むことにより、研究・開発で生じる資金面/物流面のさまざまな障壁を取り除き、ベンダーや大学、行政機関などとクラウド・コンピューティングにおける協力体制を構築する考えだという。
3社は複数のデータセンターを設置し、大規模なホステッド型コンピューティングを実現するために必要なソフトウェアやハードウェア、データセンター管理技術などの研究開発を、オープンソース・プロジェクトとして行っていくという。
共同プロジェクトには、シンガポールのInfocomm Development Authority、Illinois大学Urabana-Champaign校、米国科学財団(National Science Foundation)、ドイツのKarlsruhe技術研究所も参加している。
| 「Cloud Computing Test Bed」の詳細について説明したHP LabsのWebサイト |
HP、Intel、Yahoo!とパートナー機関を合わせた合計6カ所に、「Center of Excellence」と呼ぶ施設を設置するという。各施設には、HPのハードウェアおよびIntelのプロセッサを利用して、1,000〜4,000個のCPUコアからなるクラウド・コンピューティングのインフラを整備する。同施設は、今年後半にオープンし、世界中から選ばれた研究者の各種プロジェクトを支援する方針だ。
英国ブリストルにあるHP LabsのAutomated Infrastructure Lab(自動化インフラ研究所)ディレクター、ジョン・マンリー(John Manley)氏によると、設立メンバー以外の研究機関でも2008年末までに同プロジェクトへの参加が可能になるという。
Manley氏は、Cloud Computing Test Bedにより、新たな研究テーマが生まれる可能性もあると述べている。例えば、機器が故障した際にもサービス継続を実現するフォルト・トレランスの研究が挙げられるという。「現在、知られているフォルト・トレランスでは、そのメカニズム上、より万全なシステムへの改良が非常に困難だということが判明するかもしれない」(Manley氏)
また、ホステッド型サービスの利用を開始する際、企業にとって最大の懸念事項はセキュリティである。そのため、ホステッド型サービスは、他のシステムと切り離した安全なパーティション上に構築する必要がある。Manley氏は、独自のパーティションやセル上にセキュアなサービスを整備することがプロジェクトの1つの目的だと語った。
他にも、1台のハードウェア上で複数のOSを動かしている仮想サーバの管理方法も懸案事項だという。仮想化技術により、インフラ面のコスト削減が果たせる一方で、管理面はより複雑になっているからだ。
なお、共同プロジェクトの研究成果は、そのほとんどが共有可能な知的財産となる。Manley氏は、「このプロジェクトは、オープンな共同フレームワークとして実施されるもので、研究結果を広く公開していく考えだ」と強調した。
今回の共同プロジェクトで設置される施設は、Apache Software Foundationが提供するオープンソースの分散コンピューティング・プラットフォーム「Apache Hadoop」や、分散コンピューティング・ソフトウェア「Pig」、Yahoo! Researchが開発したパラレル・プログラミング言語などを利用する予定である。
ちなみに、Yahoo!は今年6月に組織の再編を行い、「クラウド・コンピューティング&データ・インフラストラクチャ・グループ」を新設している。
一方、HP Labsでは、同社が注力している「インテリジェント・インフラストラクチャ&ダイナミック・クラウド・サービス」の調査・研究に共同プロジェクト用研究センターを活用する予定だという。
またIntelは、クラウド・コンピューティングの構築に最適なCPUやチップセットなどの技術開発に役立てていく考えを明らかにしている。
(Juan Carlos Perez&Jeremy Kirk/IDG News Serviceマイアミ支局)
[米国]【Saugatuck調査】SaaSベンダーにとってオープンソース・ソフトは“両刃の剣”

相乗効果が期待されるが、利用時にはライセンスやセキュリティなど問題が山積
【インタビュー】クラウド・コンピューティングでアウトソーシング産業の拡大をねらう中国


米国IBM副社長が語るクラウド・コンピューティングと中国政府の戦略
【解説】クラウド・コンピューティングが抱える7つの“セキュリティ・リスク”

サービス利用の前にサードパーティへの評価依頼を検討すべき
[米国]JBossミドルウェアがEC2クラウドで利用可能に――レッドハットがアマゾンとの提携を拡張

RHELに続き、JBossプラットフォームをEC2にホスティングしてユーザーに提供
【インタビュー】「すべてのSaaSは、やがて単体提供からスイート提供へと向かう」――ネットスイートのネルソンCEO

統合型SaaSの強みやクラウド・コンピューティングの可能性を語る




