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[米国]
連邦地裁、iPhoneの“SIMロック”訴訟でアップル側の棄却請求を却下
原告によるiPhoneサービスの独占状態の説明を「問題なし」と判断
(2008年10月08日)
米国在住のiPhoneユーザーが米国AppleとAT&Tを相手取って起こした損害賠償訴訟で、米国連邦地裁判事は同訴訟の棄却を求めるApple側の申し立てを却下した。この訴訟では、AT&T以外のモバイル・ネットワークで使えないようiPhoneのSIMカードがロックされているのは独占禁止法に違反するとして、原告側は12億ドルの損害賠償金を求めている。
カリフォルニア州北部連邦地方裁判所のジェームズ・ウェア(James Ware)判事は、Appleの棄却請求を却下した理由として、「原告側は、iPhoneの音声/データ・サービスのアフターマーケットの独占状態を十分に説明している」と述べている。
| iPhoneのSIMカード(概略図) |
同訴訟は、ワシントン州在住のポール・ホールマン(Paul Holman)氏とカリフォルニア州在住のルーシー・リベッロ(Lucy Rivello)氏の代理人が起こしたもの。原告側は、「Appleは、SIMカードのロック解除を無効にする目的でiPhoneソフトウェアのアップデートをリリースした」と主張している。このアップデートをインストールすると、不正な方法でロック解除されたiPhoneは使用不能となる。
Appleは、このソフトウェア・アップデート「iPhone 1.1.1」をリリースする数日前、ユーザーに対して「今後配布されるソフトウェア・アップデートを、不正にロック解除されたiPhoneにインストールすると、そのiPhoneは使用できなくなる可能性がある」と警告していた。
Apple側は、コンピュータ侵入に関する申し立ての棄却も求めていたが、ウェア判事はそれも退けた。「コンピュータ侵入の罪はユーザーのコンピュータに無断で侵入した場合にのみ適用される」とAppleは主張していたが、ウェア判事は「たとえiPhone 1.1.1をインストールする前にAppleが警告したとしても、原告の訴えを却下する理由にはならない」との判断を下した。
消費者保護のルールを定めた「Act. Magnuson-Moss(マグナソン・モス保証法)」に違反したという原告側の訴えについてもAppleは棄却を求めていたが、それも却下された。同法がメーカーや販売者に義務づけている、「(商品の)保証条件については、シンプルかつわかりやすい言葉を用いて、はっきりと目につきやすい形で1つの文書に明記すること」という点に反しているというのが、その理由だ。「たとえバージョン1.1.1のインストールに伴うリスクをAppleがユーザーに警告したとしても、そうした注意事項をあとから追加するのは、“1つの文書に明記”という条件に反している」(ウェア判事)
さらにウェア判事は、AT&Tが求めていた、仲裁請求、訴訟棄却請求、証拠開示手続き延期申請なども退けている。
結局、Apple側の棄却請求が認められたのは、「Appleが不正な詐欺行為を行った」とする申し立てだけだった。
(Jim Dalrymple/Macworld.com)
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