【 ここから本文 】
- TOP
- > Topics : IT業界動向
- >
IT業界動向
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
オラクル、PPMソフト・ベンダーのプリマベラを買収へ
買収契約は年内に締結予定
(2008年10月09日)
米国Oracleは10月8日、プロジェクト・ポートフォリオ管理(PPM)ソフトウェア・ベンダーである米国Primavera Softwareを買収すると発表した。買収契約は年内に締結されると見られているが、Oracleから具体的な条件などは明らかにされていない。
PPM市場では、米国CAや米国IBMなどの大手ベンダーのほか、米国PlanviewやイタリアのCardinisなど小規模ベンダーも製品を提供している。Primaveraについて、米国Forrester Researchのアナリスト、レイ・ワン(Ray Wang)氏は、「プロジェクト管理ソフトの草分けであり、多くの大規模建設プロジェクトで採用されている業界標準のようなベンダーである」と語っている。
OracleはPrimaveraの買収を通して、技術だけでなく、巨大な顧客基盤も獲得することができる。同社の声明によると、Primaveraのソフトは、技術系企業上位400社のうち375社で採用されているほか、米国の陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊でも採用されているという。
| 米国Primavera SoftwareのPPM製品「Primavera P6」 |
Forresterによると、PPM製品と、資産や製品管理ソフトなどを合わせたプロジェクト・ベース・ソリューションの市場は、2010年で65億ドル規模に拡大するという。
すでにOracleもPPM製品を提供しているが、Primaveraの買収により、同社がPPM市場に注力していく姿勢をあらためて強調したと言える。
PrimaveraはOracleが新設するPPMの事業部門に統合される予定であり、同社のCEO、ジョエル・コッペルマン(Joel Koppelman)氏が同部門を率いることになっている。なおOracleは先ごろ、健康科学と保険分野に関する事業部門も新設している。
Primaveraの買収について、Planviewの製品担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、パトリック・ティックル(Patrick Tickle)氏は、「日常業務のレベルで当社に何か影響が及ぶとは考えていない。ただし、PPMの認知度は、今回の買収劇により確実に高まるだろう」と語っている。Planviewの専門分野はITプロジェクトや製品開発などであり、大規模プロジェクトに強いPrimaveraを直接ライバル視はしていない。
Oracleは、Primaveraの既存顧客に対し、買収後もPPMソフトを強化していくと明言している。また、スタンドアロン製品に加えて、他のOracle製品などと組み合わせたPrimavera製ソフトの販売・サポートを提供していく予定である。
しかし、Oracleと係争中のドイツSAPとPrimaveraの提携については明確な方針が示されていない。
SAPの広報担当者サスワート・ダス(Saswato Das)氏は、「当社にはPrimaveraの製品を使っている顧客がいるが、今後もサポートを続ける方針だ。当社は、これまでオープンな企業として実績を積んでおり、顧客のシステムとニーズを第一に考えている」と語った。
なお、Oracleの広報担当者は、PrimaveraとSAPの提携関係についてはコメントを控えている。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)
[米国/ドイツ]オラクルとSAPの不正ダウンロード訴訟、和解交渉は決裂

訴訟関連資料の扱いを巡り交渉が難航
[米国]【Oracle OpenWorld 2008】オラクル、“初のハードウェア”となるDWHストレージ「Exadata Storage Server」を発表

HPと共同開発。DWHアプライアンスも同時リリース
[米国]【Oracle OpenWorld 2008】オラクル、アプリケーションのグリッド化を実現する「Oracle WebLogic Application Grid」を発表

特定アプリに対するリソースの動的プロビジョニングが可能に
[米国]オラクルの1Q決算、堅調なライセンス収入に支えられ増収増益

“リーマン・ショック”に揺れるなか、同社株価は上昇
[米国]オラクル、SOA管理ソフト・ベンダーのクリアアップを買収へ
Oracle Enterprise Manager強化の一環として
【Oracle EPM Summit】「ファイナンス重視からマネジメント重視へ。管理会計の時代に対応せよ」――日本CFO協会の金児氏


日本古来の経営観と企業会計の国際潮流を解説し、経営プロセスの最適化を説く




