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【インタビュー】
アルテア幹部、主力HPCソフトに採用した新ライセンスのねらいを語る

「Pay-for-Useライセンスで、CPU利用効率向上とコスト削減を支援する」

(2007年06月08日)

官公庁や製造業向けのハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)市場で大きなシェアを誇るアルテアエンジニアリング(以下、アルテア)は5月30日、主力製品の1つである「PBS Professional」のライセンス体系を刷新した。“Pay-for-Use(使った分だけ支払う)”を標榜する新ライセンス体系を導入する同社のねらいは何か。同社エンタープライズ・コンピューティング担当バイスプレジデントのマイケル・ハンフリー氏と、CTO兼マネージング・ディレクターのビル・ニッツバーグ氏に話を聞いた。

伊藤 正子
ITアーキテクト編集部

「PBS Professionalは、迅速に処理を実行したいユーザーのニーズにこたえるだけでなく、経営者が目指すビジネス・ゴールの達成にも寄与する」と語る、米国アルテアエンジニアリングのエンタープライズ・コンピューティング担当バイスプレジデント、マイケル・ハンフリー氏
――現在、HPC分野で課題となっているのは何か。

ハンフリー氏:今日、コンピュータに搭載されるプロセッサの数は増加の一途をたどっており、この傾向は今後も続くだろう。一方、その上で動作するソフトウェアに目を移すと、複数のプロセッサが持つ処理能力を余すところなく使えるような仕組みはまだ出来上がっていない。

 また、ライセンス料がプロセッサ数に連動したソフトウェアの場合は、コンピュータに複数のプロセッサが搭載されていると、その処理能力をすべて使っていなくても、プロセッサの数だけライセンス料を支払わなくてはならない。

 これらの課題の解決こそ、HPCベンダーが最優先で取り組むべきことだろう。

――では、そうした課題の解決に向け、今後アルテアはどのような戦略をとっていくのか。

ハンフリー氏:プロセッサの利用効率を高めるために、当社は「コンピュータと、その上で動作するソフトウェアとの連携性をより強める」というビジョンを掲げている。われわれが提供するグリッド構築ソフトウェア「PBS Professional」は、ハードウェアを仮想化して一元管理するというものだが、これを使えば、常に最適なハードウェアを判断して自動的に処理(ジョブ)を振り分けることが可能となる。

 今後は、同ソフトウェアの信頼性や可用性、保守性、拡張性をさらに高めるための機能強化を行っていく予定だ。また、今回発表した柔軟性の高いライセンス体系により、プロセッサの利用効率向上に加えて、IT投資効率の向上も支援できると考えている。

CTO兼マネージング・ディレクターのビル・ニッツバーグ氏は、オープン・グリッド・フォーラムの理事も務めている

 当社はすでに、官公庁や製造業、航空宇宙、ライフサイエンスなど、多岐にわたる分野で事業を展開しており、なかでも官公庁/製造業向けのHPC市場では大きなシェアを占めている。今回発表したPBS Professionalの新ライセンス体系により、このシェアがさらに拡大することを期待している。

 一方、金融業界や電子産業は未開拓なので、今後はそれらの市場にも力を入れていきたい。

――PBS Professionalの新ライセンス体系にはどのようなメリットがあるのか。

ハンフリー氏:新ライセンス体系では、いわゆる“Pay-for-Use”のモデルを採用している。つまり、ユーザーはサービスを使った分だけ料金を支払えばよい。

ニッツバーグ氏:ネットワークを介したライセンス情報のやり取りが可能な点も、PBS Professionalの大きなメリットだ。これにより、ネットワークを介してライセンス・サーバ(ライセンス情報を管理するサーバ)にアクセス可能なコンピュータに対し、動的にライセンスを付与してジョブを実行させることが可能になる。一般に、ライセンス登録の変更には手数料がかかるケースが大半だが、PBS Professionalではそれも必要ない。

(Computerworld.jp)




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