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[米国]
Microsoft、 IE 8のデフォルト・レンダリング実装をW3C標準に変更

Webコンテンツの相互運用性を重視し方針を転換

(2008年03月05日)

 米国Microsoftは3月3日、次期Webブラウザ「Internet Explorer 8」(IE 8)に搭載されるWebページ表示機能について、IE 7で使われている既存のレンダリング・モードではなく、Web(W3C)標準に準拠したモードをデフォルトにするとの方針を明らかにした。

 Microsoftは米国時間の3月5日からラスベガスでWebディベロッパー向けコンファレンス「MIX 08」を開催することになっており、今回の発表は同コンファレンスの直前というタイミングだった。IE 8がWeb標準に準拠すれば、同ブラウザのほかFirefoxやSafariなどでもきちんと表示されるWebページを容易に作成できるようになり、HTMLコードの書き直しなどの負担も軽減されると思われる。

 Microsoftの公式ブログ(IEBlog)では、同社の従業員が次のようなコメントを投稿している。「相互運用性を重視するという原則を念頭に置きながらIE 8の動作について考えた場合、可能なかぎり標準に準拠した方法でWebコンテンツを解釈できるようにしたほうがよいという結論になる」

 今回の発表は、Microsoftに批判的だった人々からも歓迎されている。従来から同社に対しては、市場での支配的な地位を利用してIEと他のWebブラウザとの互換性を排除し、最も人気の高いIEだけがWebディベロッパーのサポート対象となるよう仕向けているという批判が絶えなかった。

 Firefoxがシェアを伸ばしてはいるものの、依然としてIEのシェアは高い。米国Net Applicationsが3月2日に発表したデータによると、今年2月時点で調査対象ユーザーのおよそ4分の3がIE(各種バージョンを含む)を使っている(関連記事)。

 Web技術の互換性推進団体The Web Standards Projectで活動するアーロン・グスタフソン(Aaron Gustafson)氏は、「これまでのやり方を改め、Webサイトを自動的に選別しないようにするというMicrosoftの決断を理解する。個人的な見解だが、同社の製品(およびWeb全体)にとって良い判断だと思う」と、Microsoftの決定を歓迎する姿勢を示した。

 また、Web開発コミュニティAjaxian.comの共同設立者、ディオン・アルマー(Dion Almaer)氏も、今回の発表を喜んでいる1人だ。同氏はこう述べている。「Microsoftが姿勢を改めた以上、われわれWebディベロッパーの側も、IE 8が登場した時点でサイトを修正しなければならないだろう。長期的に見て、Webはもっと良いものになっていくはずだ」

 3日にMicrosoftのサイトに掲載されたPressPassによると、IE 8では、3種類のモードのいずれか1つを使ってWebページをレンダリングできるようになる予定だ。

 1つ目のレンダリング・モードは、現在のWeb標準をMicrosoftが実装したものだ(super standardsモードと呼ばれる)。同モードは、広く使用されているWeb標準テスト「Acid2」をパスしており、「先進的で、Webデザイナーからも支持を得ている」(PressPass)という

 2つ目のモードは2006年のIE 7リリース時にあったWeb標準をMicrosoftが実装したもので、3つ目はWebの草創期から使われている方法をベースにしたものだと、PressPassには記載されている。

 これまでMicrosoftは、IE 7への対応を念頭に作成された既存ページとの互換性を維持するため、IE 8でもIE7と同じレンダリング・モードをデフォルトにするとの方針を示していた。

 同社の顧問弁護士であるブラッド・スミス(Brad Smith)氏は、PressPassの中で、「どのレンダリング・モードをデフォルトにするのか法律で決められているわけではないが、今回の決定により、法規制導入の懸念が払拭される」と述べている。

(Eric Lai/Computerworld 米国版)




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