【 ここから本文 】

Microsoftウォッチ

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


[米国]
Windows Mobileが、SilverlightとFlashを今後のバージョンでサポート

モバイル環境でもRIA対応を進めるマイクロソフト。時期は未定

(2008年03月17日)

 米国Microsoftは3月14日、モバイル/携帯電話向けOSのWindows Mobileの将来のバージョンにおいて、同社のRIA(リッチ・インターネット・クライアント)プラットフォーム「Silverlight」および、その競合技術である米国Adobe Systemsの「Flash」の両方をサポートする方針を明らかにした。その詳細は17日、両社から発表される予定だ。

 この計画のため、Microsoftは、Windows Mobileを搭載した携帯電話やPDAを使うユーザーが「Internet Explorer(IE)Mobile」でFlashコンテンツを閲覧できるように、「Flash Player」のモバイル・デバイス用ランタイム版である「Adobe Flash Lite」のライセンスを取得済みだ。しかも同社は、Windows MobileユーザーがPDFドキュメントを閲覧できるように、「Adobe Reader LE」ソフトのライセンスも取得している。

 これで将来のWindows Mobileデバイスは、Webブラウザ上で動作するRIAの開発を可能にするプラットフォームとして、自社のSilverlightとFlashの両方をサポートすることになった。ただし、現時点では、Microsoftは同社がWindows MobileにSilverlightのサポートを追加する時期、そしてAdobeのプログラムのサポート予定時期についての言及はしていない。

Flash Liteのアーキテクチャ(資料:アドビ システムズ)

 MicrosoftとAdobeの両社は今後、Windows Mobileが両プラットフォームをサポートするのに必要な統合作業を行う必要がある。Adobeのモバイル/デバイス・テクニカル・マーケティング担当ディレクターのアヌプ・ムラルカ(Anup Murarka)氏は、「エンジニアが連携して技術を統合し、その後、プラットフォームをOEMベンダー各社に配布する必要がある」と述べた。Adobeはこれらの機能が2008年内に携帯電話に搭載されることを期待しているが、「それはMicrosoftがコメントすべき事柄だ」と同氏。

 MicrosoftのWindows Mobileグループ担当プロダクト・マネジャーのスコット・ロックフェルド(Scott Rockfeld)氏は、「Windows MobileがSilverlightとAdobe Flashの両方に対応するのは当然の流れだ」と指摘する。「FlashとSilverlightは、同じようなユーザー・エクスペリエンスを提供できる。他の分野の状況と同じだ。例えば、同様のサービスを提供しているMicrosoftのLive SearchとGoogle Mapsは、すでに、いずれもWindows Mobileデバイスからアクセスすることができる」(Rockfeld氏)

 米国の市場調査会社Jupiter Researchのアナリスト、ジュリー・アスク(Julie Ask)氏は、ユーザーがSilverlight、あるいはFlashのどちらの技術に魅力を感じるにせよ、両技術とも、スマートフォンのユーザーが興味をもつたぐいのマルチメディア・コンテンツ環境を実現することができると語っている。同氏の調査によると、米国Appleの「iPhone」やフィンランドのNokiaのスマートフォンなど、リッチ・ユーザー・エクスペリエンスをサポートするデバイスを所有するコンシューマーは、デバイス上で大量のWebアクセスを行い、そうした通信に有利な契約プランを申し込む傾向にあるという。「(Windows Mobileデバイスに)Flashが追加されれば、携帯電話のユーザー・エクスペリエンスはより改善され、表現力にすぐれたユーザー・エクスペリエンスが味わえる」(Ask氏)

 MicrosoftがWindows Mobile用のSilverlightを開発することを明言したのは昨年のことである。そして、今月初めには、Nokiaが自社製品でSilverlightを採用することを明らかにした。Nokiaは、Silverlightをサポートするスマートフォン向けプラットフォーム「Series 60」を採用した製品を年内に出荷し、「Series 40」と「Internet Tablet」がそれに続く予定だと発表した。

 今やFlashは、携帯電話のユーザー・インタフェースとして当たり前のように利用されている。AdobeのMurarka氏によると、現在、Nokia、Samsung、Motorola、Sony Ericsson、LG Electronicsといったグローバルな携帯電話機メーカーは、いずれもFlash対応デバイスを出荷しているという。これらのメーカーおよび移動体通信事業者は、自社の携帯電話向けサイトでFlashベースのコンテンツを提供し、スクリーンセーバーや壁紙、動画付き着信音などでもFlashを活用している。

 Murarka氏は、現在のところ両技術を採用していないiPhoneについても言及した。「FlashがiPhoneに採用されることを願っている」と同氏。そのためには、他の携帯電話メーカーと同様に、当然、AppleもAdobeに働きかけてiPhone用にFlashのライセンスを受ける必要が出てくる。「SDK(ソフトウェア開発キット)を評価する機会が訪れ、それがソリューションを提供する手段であれば、Appleとの連携に期待する」と同氏。なお、Appleは最近、サードパーティ・ベンダーがiPhone用アプリケーションを開発できるSDKをリリースしている。

(Nancy Gohring/IDG News Service シアトル支局)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


キーパーソン

ゲイツ氏、開発者に別れを告げる――TechEdで最後のスピーチ

「Microsoftの成功は、開発者の皆さんのおかげ」

マイクロソフトのバルマーCEOが語った「Vista・仮想化・検索の今後」

「Vistaは発展途上。ただしハードウェア要件などには変更を加えない」

プロジェクト責任者に聞く「Windows Server 2008」開発の舞台裏

「目指したのは高い信頼性と真の実用性」

「ITは次の革命期を迎えつつある」――CeBITでバルマー氏が講演

みずからの引退時期を示唆? 「あと9年IT業界にとどまれば、次の革命も体験できる」

マイクロソフトのDB責任者に聞く、「SQL Server 2008」の開発目標と導入効果

「リレーショナル・データベースの枠を越えて“顧客の声”にこたえる」

マイクロソフトのバルマー氏、「Google Apps」を一蹴

「Officeの二番煎じ。われわれの脅威ではない」

マイクロソフトはもはや“セキュリティ後進企業”ではない!

「TwC(信頼できるコンピューティング)」担当副社長、セキュリティ強化戦略の“今”を語る

キャッチアップ

マイクロソフトのバルマーCEOに捧ぐ「10の提言」

ゲイツ氏退任後、同社が勝ち残るためにすべきこと

マイクロソフトのセキュリティ戦略――ゲイツ氏の“功罪”とは

問題の元凶から改革の旗振り役に転向したトップのメッセージ

岐路に立つマイクロソフト――黄金時代は終わりを告げるのか

ITアナリストらが指摘する、業界ガリバーの“ジレンマ”と“課題”と“可能性”

[徹底検証]マイクロソフトのユニファイド・コミュニケーション戦略

サーバ・ソフト、クライアント・アプリ、Webカメラで構成されるUCプラットフォーム&エコシステムとは

マイクロソフトが秘密裏に進める「Albany」プロジェクト

正体はグーグル対抗のハイブリッド型オフィス・スイート?

会社を挙げて“緑革命”を――MicrosoftのグリーンIT戦略

同社が目指す「地球環境にやさしい」企業の姿とは

バルマーCEO、「ソフトウェア+サービス」ビジョンを日本のパートナー企業に説明

「新たな価値を創造するチャンス」

マイクロソフト、「Windows Live」の正式版を発表

「ソフトウェア+サービスを実現させたサービスだ」――バルマー氏が力説

Windows Server 2008移行案内

アップグレードに足る9つの理由――製品出荷の最終段階に入ったベータ3を徹底検証

Windows Vista移行案内

企業クライアントOSとしての「メリット」と「注意点」――本格導入の前にこれだけは知っておきたい

Windows Vistaのセキュリティを検証する

UAC、BitLockerなど主要強化点の実用度をチェック

マイクロソフトが統合コミュニケーション・サービスの提供を計画中

ホステッド・サービスとしてさまざまなアプリケーションと連携

マイクロソフト、Windows Server 2008の新機能を国内イベントで披露

「システム管理者の負担を劇的に軽減する機能が満載」とアピール

バルマー氏、「ソフトウェア・プラス・サービス」戦略を明らかに

ホスティング型ビジネス・サービスの手始めはハイブリッド・モデル

「GPLv3適用ソフトは一切サポートしない」――マイクロソフトが明言

「われわれのいかなる活動にもGPLライセンスは不要だ」

Weekly Ranking

集計期間:11/26〜12/02



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国