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[米国] 【Microsoft 2008 MVP Summit】
マイクロソフトのバルマーCEOが語った「Vista・仮想化・検索の今後」

「Vistaは発展途上。ただしハードウェア要件などには変更を加えない」

(2008年04月18日)

 PCユーザーが米国MicrosoftにWindows XPのサポート継続を要求するなか、同社CEOのスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は4月17日、シアトルで開催された年次イベント「Microsoft 2008 MVP Summit」でWindows Vistaが発展途上の製品である点を強調した。

 Microsoftは最近、低価格PC向けにWindows XPのOEM提供期間の延長を決定した。だが、Windows Vistaに関しては、メモリを食いすぎるといったさまざまな苦情に耳を傾けるつもりはないようだ。「VistaはXPよりも(ハードウェア要件が)大きいし、今後もそのままだ」とBallmer氏。「ただし、これ以上は(Vistaが)大きくならないように手を打つ必要がある」(同氏)

 騒々しいカナダ人グループが振る旗や野次と拍手の入り交じったライブ・セッション中、Ballmer氏は同社がフォーカスするいくつかの主要分野について言及した。Ballmer氏は、「Microsoftが真剣に仮想化へ取り組む時が来た。仮想化を必ず民主化してみせる」と力説。同氏によれば、全世界のサーバのうち、現在仮想化されているのは5%未満にすぎないという。「あまりにも(仮想化ソフトが)高価で、しかも(仮想化環境の)管理が複雑すぎる。今後はこの2つをテーマにして大々的に仮想化へ取り組んでいく予定だ」(Ballmer氏)

 さらにBallmer氏は、Microsoftが検索市場でより多くの成果を上げることを目指していると述べた。「イノベーションの面で他を圧倒するチャンスがある」(Ballmer氏)

 Ballmer氏は、Microsoftが2008年後半に提供開始を予定しているいくつかのブログ・サービスを対象に、同社のMVP(Most Valuable Professional)にデフォルトの検索機能を1週間「Live Search」に切り替えるよう要請する考えである。検索市場第3位というMicrosoftの現況を改善する取り組みの一環として、1週間が経過した時点で、気に入った点と気に入らなかった点についてMVPに意見を求めるという。

 全世界には4,000人のMicrosoft MVPが存在し、そのうち1,800人近くが年次イベントのために今回シアトルに集合した。MVPとは、Microsoft製品の評価を同社にフィードバックする技術の専門家であり、Ballmer氏は彼らがお気に入りの講演相手だと述べた。

 また、Microsoftの将来にとっては、サービスも重要な分野である。世界的に見るとホステッド・サービスの利用率はまだ少ないが、今後2、3年以内に転換期が訪れ、数百万の人々がホステッド・サービスを使うようになるだろうと、Ballmer氏は語った。

 Ballmer氏が講演の中で触れたトピックは、Microsoftの創業者である同氏とビル・ゲイツ(Bill Gates)氏、ポール・アレン(Paul Allen)氏が、ハーバード大学でソフトウェアの開発を開始したときに議論した問題にも類似していた。しかし、内容はより広範囲に及んだ。

 Ballmer氏は、Microsoftの戦略と使命が拡大している点を強調した。同社の草創期には、Allen氏が毎年のようにコンピュータの製造を始めるアイデアをGates氏に示していたが、そのたびにGates氏は取り澄まして、「だめだよ、Paul。ぼくらはハードウェア側の人間じゃないよ」と語っていたとBallmer氏。「30年後の今も、われわれは基本的には同じ戦略だ。しかし、より大きなビジョンを持っている」

(Nancy Gohring/IDG News Serviceシアトル支局)




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