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[米国]
マイクロソフトのクライアントOS部門、3Q決算は減益――原因はVistaにアリ?

マイクロソフトは「1億4,000万ライセンスの販売実績がある」として関連性を否定

(2008年04月28日)

 米国Microsoftは4月24日、2008会計年度第3四半期(1-3月期)決算を発表し、クライアントOSグループ(Windows担当事業部)の収益が、前年同期比23.7%減となったことを明らかにした(関連記事)。

 米国Technology Business Researchのアナリスト、アラン・クランス(Alan Krans)氏は「(クライアントOSグループの)減益は、同社がVistaのメリットをユーザーに説明できていない証拠だ」と語った。

 Krans氏によると、Windows XPが発売された1年後の2002会計年度第4四半期(4-6月期)における同グループの前年同期比の減益率は、0.5%以下だったという。

 MicrosoftでCFOを務めるクリス・リデル(Chris Liddell)氏は4月24日、決算に関する財務アナリストとの電話会見で、クライアントOSグループの前年同期比における減益の理由として、2007会計年度第3四半期でVistaの売上げが堅調だったこと、違法コピーなどによる海賊版OSの流通が予想以上に多かったことを挙げた。

 「Vistaが発売された昨年同四半期の決算は堅調だった。そのため今四半期の数字と比較すると(今四半期の数字は)厳しいと言える。また、“MicrosoftのライセンスがないWindows OS”を搭載したPCの出荷が、アジア地域で増加したことも一因だと考えている」(Liddell氏)

 しかし一部のアナリストは、Vistaが減益の一因であると指摘している。前出のKrans氏は、Microsoftが直面している問題としてVistaがユーザーに“認知”されていないと指摘する。

 「MicrosoftはWindows XPの新規ライセンスの販売終了期限を2008年6月30日としているが、Windows XP販売の延長を求める声は多い(関連記事)。また今年2月にはWindows Vista出荷の数カ月前に実施した『Vista Capableプログラム』が、PC購入者に誤解を与えたとして訴えられている。さらに、Vistaの機能が肥大化しすぎていると考えるアナリストもいる」(Krans氏)

 なおMicrosoftは、今四半期におけるクライアントOSグループの減益とVistaとの関連性を否定しており、これまでにVistaを1億4,000万ライセンス販売した実績を強調している。

 米国Gartnerのマイケル・シルバー(Michael Siver)氏は、今四半期におけるクライアントOSグループの減益は、先進国のPC販売台数が落ち込んだことが原因だと指摘する。

 「先進諸国はVista Ultimateエディションなど、高機能で利益率の高いエディションの販売が多い。一方新興国ではVista Starterエディションなど、利益率の低い製品を多く販売している。新興国でPC販売が堅調だとはいえ、同地域での利益が先進国のPC販売不振を埋め合わせることはできない」(Siver氏)

(Gregg Keizer/Computerworld米国版)




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