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[米国]
マイクロソフト、ヤフー買収の断念を発表――金額面で歩み寄れず

ヤフーCEOのヤン氏「買収提案はもはや過去の話だ」

(2008年05月04日)

 米国Microsoftは5月3日、米国Yahoo!に提案した買収案を白紙撤回すると発表した。約3カ月におよぶ歴史的な買収劇は、交渉決裂で幕を閉じた。

 買収断念に関する声明文の中で、MicrosoftのCEOスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は、「MicrosoftがYahoo!に対して提案した買収案は、Yahoo!をはじめ市場全体にとって意義のある行為だったと確信している。われわれとYahoo!が1つになる目的は、市場を革新し、ユーザーに多様な選択肢を与えると同時に、両社の株主と従業員に、より多くの価値をもたらすことだった」と述べ、買収提案の正当性を主張した。

 Microsoftが当初Yahoo!に提案した買収金額は、Yahoo!株式を1株当たり31ドルで評価した総額約446億ドルだった。しかし、Yahoo!側はこの金額を「過小評価しすぎだ」と一蹴。Microsoftによると、最終的にMicrosoftは1株当たり33ドルで評価し、50億ドルの追加金額を提示したが、Yahoo!は1株当たり37ドルの評価を要求したため、交渉は決裂したという。

 「熟考した結果、Yahoo!への買収提案を白紙撤回することが、Microsoftの従業員と株主の利益になると判断した」(Ballmer氏)

 Microsoftの発表を受け、Yahoo!は「Microsoftの買収提案は、われわれを過小評価しすぎている。この認識はわれわれの株主も同じだ」と、従来の主張を繰り返す声明を発表した。

 Yahoo!の取締役会代表を務めるロイ・ボストック(Roy Bostock)氏は声明文の中で、「Yahoo!はオンライン広告市場において大きく成長する戦略的な計画がある成長し続けている企業だ」と述べ、1株当たり37ドルの評価は妥当な要求であることを強調した。

 Yahoo!の共同創設者でCEOのジェリー・ヤン(Jerry Yang)氏は、「こちらが要求していないMicrosoftからの提案は、もはや過去のものだ」と語った。

 Yahoo!はMicrosoftからの買収提案後、生き残りをかけた様々な代替案を模索していた。その1つがグーグルの検索広告サービスの試験的導入だ(関連記事)。Yahoo!とGoogleが何らかの形で提携すれば、Microsoftにとってこれほどの脅威はない。

 Ballmer氏は声明文の中で、「Yahoo!が検索広告サービスをGoogleにアウトソーシングすることは、長期的な視点から見てYahoo!の屋台骨を揺るがすことになる。それだけでなく、Yahoo!の検索広告サービスや広告戦略といった“エコシステム”を弱体化させてしまう。これらはYahoo!の成長を阻害する要因になる」と述べ、Yahoo!がGoogleと提携関係を構築することを牽制している。

(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)




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