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【解説】
[徹底検証]マイクロソフトのユニファイド・コミュニケーション戦略

サーバ・ソフト、クライアント・アプリ、Webカメラで構成されるUCプラットフォーム&エコシステムとは

(2008年05月14日)

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OCS 2007を核に、複数のWindows Server製品で構成

 次にマイクロソフト製品によるUCのシステム構成を見てみよう。

 中核を担うのは、OCS 2007と「Exchange Server 2007」の2つのサーバ・ソフトである。これに複数のアプリケーション/ツールを組み合わせたものが、同社の典型的なUCシステム構成だ(図4)。


図4:マイクロソフト製品を中心としたUCの典型的なシステム構成

 SIPゲートウェイ・サーバのOCS 2007は、Exchange 2000 Conferencing ServerとOffice Live Communications Serverの後継に位置づけられた製品である。Exchange Serverなどのサーバ、Officeなどのアプリケーション、SIP対応デバイスが実行するSIPベースの通信を制御するとともに、SIMPLE(SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)を利用したプレゼンス情報の管理も行う(画面1)。


画面1:差出人のプレゼンスをはじめ、スケジュール、所属などがOutlook 2007に表示される

 一方、Exchange Server 2007(およびOffice SharePoint Server 2007)は、利用者からのアクセス要求をOCS 2007に取り次ぐ役割を果たす。グループウェアや電子メールからのアクセス要求は、Exchange Server 2007とそのクライアント・ソフトウェアのOffice Outlook 2007が担当する。なお、企業内情報ポータルや文書管理システムからのアクセス要求は、SharePoint Server 2007の担当だ。

写真1:全周撮影型のパノラマ・カメラであるRoundTable。5台のカメラとミラーを組み合わせて360度のパノラマ撮影を行う。国内での価格は40万円前後

 Outlook 2007以外のクライアント・ソフトウェアには、ビデオ会議のウィンドウを提供する「Office Communicator 2007」、インターネットを利用したWeb会議サービスの「Office Live Meeting 2007」、Windows Mobileデバイス専用の「Office Communicator 2007 Mobile」などがある。

 また、複数の拠点を結んでの会議を想定したビデオ会議用デバイス「RoundTable」は、同社の新UC戦略の“目玉”と呼べるものだ。これはOCS 2007およびOffice Live Meeting 2007に対応した全周撮影型のパノラマ・カメラで、5点式カメラと鏡を利用し、360度の全方位を単一の画面上(パノラマ画像)に表示することができる(写真1)。

目標は、組織内の“情報の壁”を取り除くこと

 以上がマイクロソフトが展開するUCである。前出の越川氏は、「これらのツールを活用し、UCが企業に浸透することで、組織内の“情報の壁”が取り除かれると確信している。ユーザーがどこで仕事をするか、どのようなツール(インタフェース)を使用して作業をするかの選択肢を豊富に提供することで、インフォメーション・ワーカーやモバイル・ワーカーの作業効率向上をサポートしたい」と語る。

 サーバ/クライアント・ソフトウェアからモバイル・デバイスまでを網羅したマイクロソフトのUC戦略は、好調なスタートを切っているようだ。導入が公表されている国内企業/団体には、東京メトロ、日産自動車、横河電機など9社が名を連ねている。もちろん、欧米を中心とする海外では、それ以上の導入実績がある。越川氏は「今後はパートナー企業との協業を通じ、UCのエコシステムを構築したい」と語る。

 マイクロソフトのUC戦略が国内でのUC普及にどのぐらい貢献できるのか、今後に注目したい。


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