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【解説】
Windows Server 2008標準の「Hyper-V」
――Virtual Serverとはここが違う

ハイパーバイザ方式を採用した最新サーバ仮想化技術の実力

(2008年05月29日)

Windows Server 2008のリリース後、180日以内に追加提供されることになっている新たなサーバ仮想化技術「Hyper-V」。Microsoftは、これまでサーバ仮想化ソフトとして「Virtual Server」を提供してきたが、Hyper-VはVirtual Serverと比べてどれほどの進化を遂げたのだろうか。以下では、Virtual Serverとの比較を交えながら、進化したHyper-Vの各種機能を紹介していく。

山市 良

Hyper-VとVirtual Serverの違い

 Microsoftは現在、仮想化ソフトウェア技術として、デスクトップOS向けの「Virtual PC 2007」と、サーバOS向けの「Virtual Server 2005 R2」を無償で提供している。

 Windows Server 2008には、Virtual Serverの後継となる新設計のサーバ仮想化技術「Hyper-V」が搭載される。ただし、現在リリースされているWindows Server 2008には、Hyper-Vが含まれていない。Hyper-Vは、Windows Server 2008とは別に開発が進められており、現状ではRC(出荷候補)版の段階である。

 Virtual Server 2005 R2 Service Pack(SP)1は、Windows Server 2008をホストOSとしてサポートしており、Hyper-Vが正式にリリースされるまでは、引き続きVirtual Serverで仮想化環境を運用することができる。Hyper-Vがリリースされたら現在の仮想化環境をHyper-V環境に移行すればよいのだが、Virtual Serverで運用していた仮想マシンが、そのままHyper-V環境で動作するわけではない。

 その理由は、Hyper-VがVirtual PCやVirtual Serverとは異なる仮想化技術を採用しているからだ。Virtual PCやVirtual Serverは、x86コンピュータの主要なハードウェアをソフトウェア的にエミュレートする。一方、Hyper-Vは、ハイパーバイザ型のアーキテクチャを採用している。

 Hyper-Vの実装には、ハードウェア仮想化支援機能である「Intel VT」または「AMD-V」を備えたx64ベースのCPUが必要で、「Windows Hypervisor」と呼ばれるごく薄い仮想化レイヤにより、ハードウェアとOSを切り離している。Windows Hypervisorは、単一のハードウェア上で複数のOSを並列実行するためにパーティションを分割する。Windows Hypervisorが持たない仮想マシンの管理機能とデバイスのサポートについては、ペアレント・パーティションのホストOSが担当する。


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