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【解説】
Windows Server 2008への完全移行「6つの重要チェック」

最新サーバOSの実力を120%引き出すための勘所

(2008年05月16日)

Check 5
IPv6のグローバル・アドレス取得を考える
標準プロトコルとなったIPv6。ただし焦る必要はない

 IPv6(Internet Protocol version 6)は、IPアドレスの枯渇やルーティング情報の肥大化に対応するために、アドレス空間を128ビットに拡張したIPである。Windows Vista以降は、標準プロトコルとして採用されており、ほとんどのネットワーク・アプリケーションがIPv6に対応している。そして、IPv6に対応したWindows Server 2008の登場により、実用レベルのプロトコルになったと言える。

 Windows Server 2008では、ファイル/プリント・サービスといった基本機能から、Active DirectoryやDHCPサーバ、Windowsファイアウォール、IIS 7.0など、ほとんどのサーバ・サービスがIPv6上で動作する。Windows Vistaとの組み合わせでは、サードパーティ・アプリケーションが対応していれば、ネットワークを完全にIPv6化することも可能である。

 だからと言ってWindows Server 2008の導入に伴い、ネットワークをIPv6化する必要があるかというと、必ずしもそうではない。IPv6は、「リンク・ローカル・アドレス」というローカル・サブネット用IPv6アドレスの自動生成機能と、「近隣探索」という発見メカニズムを持っている。そのため、ローカル・サブネット内においては、何もしなくても必要に応じてIPv6が使用される。

 IPv4アドレスの枯渇が世間で騒がれているからといって、ネットワークのIPv6化を焦って行うことはない。IPv4アドレスが枯渇しても、IPアドレスの新規割り当てができないだけであり、IPv4ベースのインターネットは問題なく利用できる。Windows VistaやWindows Server 2008には、IPv4ネットワークからIPv6ホストへの接続を実現するトンネリング技術「Teredo」といったIPv6への移行技術が備わっている。そのため、インターネットの主流がIPv6に切り替わったとしても、インターネットから孤立してしまう心配はない。

 しかし、IPv4環境のリモート拠点を含む複数のサブネット間でIPv6を使用する場合は、話が変わってくる。IPv6をルーティングするためには、IPv6用ルータと、IPv6の「グローバル・アドレス」が必要になる。IPv6には、IPv4のようなプライベート・アドレスが存在しない。そのため、現時点でIPv6をルーティングするのであれば、IPv6のグローバル・アドレスを正式に取得してIPv6ネットワークを設計し、インターネット接続を含めて本格的にIPv6化を進めることになるだろう。


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