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【連載】
サイバー・セキュリティ[罪と罰]
第2回 偽造IDを使ってオンライン詐欺を追跡、逮捕へ
(2008年05月20日)
犯罪者の摘発は警察の仕事である。しかし、複雑化したインターネット犯罪に、警察が迅速に対処する可能性は低い。ならばインターネット犯罪には、自分が立ち向かうしかないのだろうか──。第2回目となる本稿では、偽装IDを作成し、みずからの命を危険にさらしながらも、オンライン詐欺師の現行犯逮捕に貢献したケースを紹介しよう。
Robert McMillan
Computerworld米国版
やり取りのメールから手がかりを発見
2007年11月17日早朝、テキサス州ダンカンビル。ベン・アダムズ(Ben Adams)氏は、友人“サム(Sam)”のChevrolet TrailBlazer(ChevroletのSUV車)の後部荷台部分に身を隠していた。すぐそばの倉庫前に、Chevroletの1949年式トラックが駐車しているのが見える。たった今、Samがそのトラックの試運転を終えたところだった。まちがいない。4カ月前に盗まれたAdams氏のものだ。Adams氏は携帯電話を取り出し、911番(米国の緊急通報番号)に連絡した──。
まるで映画のようなこの犯人逮捕劇は、大手オークション・サイト「eBay」で暗躍する詐欺師をおとり捜査で逮捕する場面である。だが、“主人公”のAdams氏は、キサス州サンアントニオ在住の温厚なソフトウェア開発者だ。そのAdams氏がなぜこのような捜査をするハメになったのか。話の発端は、Adams氏がeBayで売りに出したChevroletのトラックが盗まれるところから始まる。
2007年7月。Adams氏はChevroletの1949年式トラックをeBayのオークションで売り出した。9,600ドルで落札したのは、デリック・コルバート(Derrick Colbert)と名乗る男性で、ジョージア州在住とのことだった。後日、運送会社の担当者と称する男性が9,600ドルの銀行小切手を携えてAdams氏宅にやって来た。Adams氏は小切手の換金後にトラックの所有権をColbert氏に移譲することを約束し、運送会社の担当者にトラックを引き渡した。
しかしその翌日、Adams氏は銀行からその小切手が偽造されたものであることを知らされる。Adams氏は直ちに約15の捜査機関とeBbayに通報すると同時に、独自に調査を開始した。
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