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[米国]
ヤフー、年次株主総会を7月末に延期――取締役1人も退任

マイクロソフトとの再交渉までの時間稼ぎ?

(2008年05月23日)

 米国Yahoo!は5月22日、7月3日に予定されていた年次株主総会を、7月末に延期すると発表した。同総会では、全取締役が改選される。また同社は、現在取締役であるエドワード・コーゼル(Edward Kozel)氏が退任したことも明らかにした。

 なお、年次株主総会の具体的な日時は明らかにされていない。

 今回の年次株主総会延期は、“カール・アイカーン(Carl Icahn)氏対策”だと見られている。米国の著名投資家であるCarl Icahn氏は現在、Yahoo!株式の取得を進めており、現取締役全員の後任候補者10人を推薦すると同社に伝えている。同氏は取締役を総入れ替えし、米国Microsoftとの買収交渉を再開すると公言しているのだ。

 米国IDCのアナリスト、カーステン・ウェイド(Karsten Weide)氏は、Yahoo!が年次株主総会を延期した背景には、Yahoo!がMicrosoftとの提携をまとめるのに時間を必要としているのではないかと指摘する。Microsoftは買収案を撤回したものの、資本参加/技術提携などの提案を行っている。Weide氏は「最終的にMicrosoftは、Yahoo!を買収するだろう」と予測している。

 一方、Yahoo!はKozel氏の役員退任について、「Kozel氏は今年2月に退任しようと考えたが、Microsoftからの買収提案を受け、取締役の職にとどまることを決断した」と語り、同氏は買収騒動が落ち着いたために退任したと説明した。なお同氏の退任に伴い、Yahoo!は取締役の人数を9人に減らしている。

 Kozel氏本人は、「退任は家族と過ごす時間を増やすため」と説明しているが、Weide氏は別の理由があるのではと指摘する。

 「Kozel氏はYahoo!の取締役会がMicrosoftからの買収提案を拒否したことに不満を持っていたと考えられる。また同氏は、取締役会が義務を果たしていないとして、株主から訴訟を起こされることを心配しているのかもしれない」(Weide氏)

 Yahoo!は2000年にKozel氏を取締役に任命した。同氏は米国Cisco Systemsに11年勤務し、CTOなどを歴任したほか、同社の取締役でもあった。また同氏は米国Boeingと米国McDonnell Douglasにも在籍し、プライベート・ベンチャー・キャピタルであるOpen Range Venturesのマネージング・パートナーも務めた経験も持つ。

 なお、Microsoftは今回のYahoo!の動きに対し、何らコメントをしていない。Microsoftは買収案を撤回してからは、自社で技術革新を進めることで、オンライン市場シェアを拡大できると公言している。

(Nancy Gohring/IDG News Serviceシアトル支局)




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