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【解説】
「Hyper-V RC1」緊急レビュー

Windows Server 2008標準搭載の仮想化ハイパーバイザを徹底解剖

(2008年05月27日)

【System Requirement】
Hyper-Vのシステム要件は
64ビット+CPU仮想化機能+ハードウェアDEP

 まずは、Hyper-V RC1が動作している画面を見ていただこう(画面2)。Virtual PC 2007やVirtual Server 2005 R2を運用、あるいは評価したことがあれば、この画面を見ただけでHyper-Vとのテクノロジーの違いを理解できるはずだ。

画面2● Hyper-V RC0上で動く、Windows Server 2003 R2 x86 Enterprise、Windows Server 2008 x64 Enterprise、およびSUSE Linux Enterprise10 SP1のXenカーネル

 Hyper-VとVirtual Server 2005 R2 SP1の主な違いを表1に示した。マルチプロセッサ構成、64ビットゲスト以外にも、仮想マシン1台当たり最大64GBまでの大容量のメモリ割り当て、仮想ディスクとして物理ディスクを利用する物理ハードディスク機能、仮想ディスクサイズの拡張(IDE接続が127GBから2TBに拡張)など、仮想マシンの環境だけ見ても大きく変更、拡張されている。

表1● Hyper-VとVirtual Server 2005 R2 SP1の比較

 Hyper-Vは、Windows Server 2008 Standard、EnterpriseおよびDatacenterの標準の役割として提供され、Windows Server 2003 R2以前やWindows XP/Vistaでは利用できない。また、Hyper-Vを含まない「Windows Server 2008 without Hyper-V」では利用できない。

 Windows Server 2008のライセンスでは、物理コンピュータにx86またはx64のいずれかのバージョンをインストールできるが、Hyper-Vが利用できるのはx64エディションに限定される。なお、Windows Server 2008は仮想環境上でライセンスの追加購入なしで、Standardは1インスタンス、Enterpriseは4インスタンス、Datacenterは無制限のWindows ServerインスタンスをゲストOSとして実行できる。

 Hyper-Vはプロセッサが備える仮想化支援機能に完全に依存するため、ハードウェア要件として「インテルVT」または「AMD-V」を実装した64ビットプロセッサ搭載コンピュータでなければ動作しない(画面3)。

画面3● Hyper-Vを利用するためには、プロセッサ仮想化支援機能およびハードウェアデータ実行防止機能が必須。BIOSセットアップユーティリティで有効にしなければ利用できない場合もあるので注意

 また、「ハードウェアデータ実行防止(DEP)」機能が使用可能で、有効になっている必要がある。具体的には「Intel XDビット(execute disable bit)」または「AMD NXビット(no execute bit)」の機能を備え、BIOSセットアップユーティリティで有効化しておく必要がある。

 このように、Hyper-Vを利用するためには、Windows Server 2008 x64エディションと、プロセッサ機能の対応が前提条件となる。インテルVTやAMD-Vのテクノロジーは決して新しいものではなく、インテルまたはAMDのサーバ向けプロセッサを搭載した最近のサーバであれば、現時点で多くが対応済みだ。Hyper-Vの正式リリース時には、より多くのハードウェアがHyper-Vに対応していることだろう。


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