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【解説】
「Hyper-V RC1」緊急レビュー
Windows Server 2008標準搭載の仮想化ハイパーバイザを徹底解剖
(2008年05月27日)
【New Functions】
スナップショット、ライブバックアップなど、
管理者にうれしい機能が満載
ここまでの解説で、Hyper-Vの基本的なアーキテクチャ、仮想マシンの仕様、対応ゲストOS、Virtual Server 2005 R2からの仮想マシンの移行について理解していただけたと思う。最後に、Hyper-Vに追加される新しい管理機能についても触れておこう。
【新機能】パススルーディスク
ローカルディスクやiSCSIも直接利用できる
仮想マシンの仮想ディスクは、VHD形式の単一ファイルである。VHDはローカルのファイルシステム、あるいはファイバチャネル(FC)のストレージエリアネットワーク(SAN)やiSCSI対応のストレージ上に配置できる。
VHDは数百GBの巨大なファイルになることもあるが、単一ファイルなので複製や移動は容易だ。また、後述するように、Hyper-VはVSS(ボリュームシャドウコピーサービス)に対応しているため、仮想マシンがオンラインのままでVHDをバックアップできる。
Hyper-VではVHDのほか、物理ディスクを仮想ディスクとして仮想マシンに割り当てられる。この機能は「パススルーディスク(Pass-through Disk)」と呼ばれ、物理コンピュータに接続されたハードディスクやSAN上のLUN、iSCSIターゲットなどのローカルディスクを仮想マシンのハードディスクとして直接使用可能にする(画面18)。
| 画面18● Hyper-Vでは、物理コンピュータのローカルディスクを、仮想マシンの仮想ディスクとして割り当てることができる。なお、割り当て可能なディスクは、管理OS側ではオフラインでなければならない |
ファイルシステム上の単一ファイルをハードディスクとして扱うのに比べ、ディスクアクセスのパフォーマンス向上が期待できる。
なお、パススルーディスクだからといって物理的なディスクコントローラを仮想マシンが認識するわけではない。仮想マシンから見れば、VHDもパススルーディスクも同等であり、同じ仕様のIDEコントローラまたはSCSIコントローラを介してI/Oを行うことになる。
パススルーディスクは、仮想マシンのディスクI/Oパフォーマンスの最大化に効果があるが、後述する「スナップショット」機能を利用できないという制約がある。大容量のファイルサーバやデータベースを仮想マシンで展開する場合に適しているだろう。これらの用途は、高速なディスクI/Oが求められ、かつスナップショットによるロールバックには適さない。
【新機能】スナップショット
オンラインでのバックアップが可能に
「スナップショット」は、実行中の仮想マシンの状態をオンラインのまま、丸ごと保存する機能になる。仮想マシンが「オンライン」「オフライン」「停止」「状態の保存」、いずれの状態でもスナップショットを作成できる。また、任意のポイントで複数のスナップショットを作成することも可能だ。
オンラインの場合はメモリの状態もスナップショットに含まれるので、仮想マシンを容易に以前の状態に復元できるうえ、スナップショット取得時の実行状態から開始することも可能だ。スナップショットはツリー構造で保持され、任意のポイントにロールバック/ロールフォーワードしたり、以前のポイントにロールバックし、さらにそこから枝分かれして、新たなスナップショットのツリーを作成したりすることもできる(画面19)。
| 画面19● スナップショットは複数作成可能で、任意のポイントを行き来できる。以前のポイントに戻り、再度、スナップショットを作成すると、以前のポイントから枝分かれして別のツリーが作成される |
さらにHyper-Vは、VSSによる仮想マシンのVHDのバックアップに対応している。スナップショットと組み合わせることで、完全なライブバックアップが可能になる。VSSによるバックアップだけでは、復元時に通常のブート(電源を強制的にオフにした状態)から仮想マシンをスタートすることになる。バックアップ実行直前にスナップショットを取得し、そのスナップショットを含めてバックアップしておけば、バックアップ取得時点の実行状態から復帰できる。

























