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[米国]
Windows 7とIE 8が反トラスト調査の対象に――規制当局が報告書を提出

2002年に下された反トラスト訴訟の判決に基づきマイクロソフトを監視

(2008年06月23日)

 米国の反トラスト規制当局が、米国Microsoftが開発中である次期クライアントOSのWindows 7および次期WebブラウザのInternet Explorer(IE)8に対する調査を進めている。Microsoftに対して州政府と連邦政府が起こした2件の歴史的な反トラスト訴訟の最終判決を、同社が順守していることを監視するための継続的措置の一環であるという。

 このことは、Microsoftと反トラスト規制当局により6月17日に提出された最新の共同現状報告書で明らかになった。両者は、Windowsで使用されている通信プロトコル技術をMicrosoftが他社に開示するライセンス・プログラム「Microsoft Communications Protocol Program(MCPP)」の改善策の一環として、ドキュメントの見直しと拡充に重点的に取り組んでいる。

 今回の共同現状報告書は、ニューヨーク、カリフォルニア、フロリダの各州や反トラスト訴訟の原告側が法執行の部分に焦点を当てて報告書の半分を作成し、Microsoftがコンプライアンス面を中心に残りの半分を作成した。

 報告書を発表したコロンビア特別区連邦地裁によると、前回の報告書は今年の2月29日に提出されていた。

 Microsoftの監視は、2002年11月に下された反トラスト訴訟の判決に基づいて行われており、今年になって監視期限が2009年まで延長されている。

 原告が設置した技術委員会(TC)は、IE 8の調査について、「ミドルウェア関連の問題が温存されていないかどうかを調べている」と述べた。IEとWindowsとの統合は、過去の反トラスト訴訟における最大の焦点であり、Microsoftは最終判決に従ってIE 8ミドルウェア・インタフェースとサービス・プロトコルを開示する必要がある。なお、TCの委員長は、カリフォルニア州在住の技術専門家クレイグ・ハント(Craig Hunt)氏が務めている。

 またTCは、Microsoftの協力により、Windows 7の最新ビルドの調査が可能になったと述べた。TCは、同社の判決順守状況を検証し、Windows Vistaで修正された問題がWindows 7で復活していないことを確認するために、ミドルウェア関連のテストを行う計画だという。

 TCは、OSのソースコードおよびデフォルト・ブラウザにおける変更の仕組みをチェックすることで、ミドルウェアのデフォルト設定に関してより広範な調査を実施する方針を示している。

 さらにTCは、Microsoftが技術ドキュメントの見直しの際に一部のプロトコルを勝手に削除した点を指摘し、ドキュメントの安定性を確保するために、変更する場合はTCと協議しなければならないと勧告したと述べた。

 またTCは、変更追跡プロセスを提案し、Microsoftはこれの整備に応じたという。

 加えてMicrosoftは、新ドキュメントの公開頻度を毎月から四半期ごとに変更していたが、今後はより頻繁に公開することに同意している。

 Microsoftは、MCPPに関する19種類のドキュメントを2009年3月末までに公開することを明らかにした。その一方で同社は、現在のドキュメントについて、裁判所の最終判決の内容に沿っているとの考えも示している。

 ドキュメントの最終版は、MCPPのライセンシーに対し2009年6月までに提供される予定だ。

 TCは、Microsoftが技術ドキュメントを公開してロイヤリティを減額した点を称賛する一方で、MCPP関連特許の新しいライセンスの取り扱いについては一貫性を持たせることを求めている。

 Microsoftは今回、同社のサーバOSとWindowsを搭載したクライアントPCの相互連携を実現する技術に関し、他社が利用可能になるよう命じた最終判決に基づき報告を行った。最終判決では、サードパーティのサーバ製品もWindowsを搭載したPCと円滑に連携できるように、ライセンシーに技術ドキュメントを提供することを義務づけている。

 Microsoftによると、サーバOSの通信プロトコルに関するライセンスを現在49社が取得しており、14社がMCPPの下で製品を出荷しているという。

 またMicrosoftは、前回の報告書を提出した今年2月以降、相互運用性を検証する同社のラボでMCPPのライセンシー2社に協力して“良好なフィードバック”を得たほか、6月初めにはApple、SAMBA、SNIA、Sun Microsystemsm、Blue Coat Systems、EMC、Isilon Systems、NetAppの各社と相互接続テストを実施し、ファイル共有の検証を行ったと述べている。

(John Fontana/Network World米国版)




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