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【ユーザー事例】
データセンターの新増設で、CIOたちが実際に経験したこと

キャパシティ、設置スペース、電力と発熱、コスト――問われる課題への解決力

(2008年06月30日)

データセンターの新規建設や増設が活発化している。それは、インターネット・サービス・プロバイダーや通信キャリア、大手eコマース企業といった大規模なデータセンターを運営する企業に限った話ではなく、一般的なユーザー企業においても同様である。以下、データセンターの新増設に取り組んだ米国企業のCIOやITマネジャーたちの経験談から、彼らがITリソースのキャパシティや設置スペース、電力と発熱、コストなどの諸課題にどのようにあたっていたのかを学んでみたい。

Robert L. Scheier
Computerworld米国版

高まるデータセンターの新設/刷新ニーズ

 全米各地で医療センターを運営するCHRISTUS Healthは、米国テキサス州サンアントニオの医療センターから約24km離れた場所に、総工費2,300万ドルでデータセンターを建設している。この施設では患者の保険記録からCTスキャン・データまで、増大の一途をたどる同病院のデジタル情報が管理されている。

 総面積が約4,600平方mにも上る広大な新施設は、約370平方mの現在のデータセンターよりもけた違いに大きい(ただし、開設当初は約700平方mしか使われないという)。CHRISTUS Healthの現在のデータセンターは何年も前から手狭になっており、同社のITスタッフがサーバ仮想化技術の採用をはじめ、ありとあらゆる延命策を講じていた。「デジタル化される情報の種類が増えるとともに、イメージング・データが急激に増大している。われわれは可能な限りの対策を講じたが、電力も冷却能力も物理的なスペースも、足りなくなってしまった」と、CHRISTUS HealthのITアーキテクチャ担当システム・ディレクター、マーク・ミドルトン(Mark Middleton)氏は語る。

 CHRISTUS Healthは、景気が停滞しているにもかかわらず、多くのユーザー企業がデータセンターの刷新や再構築を進めている理由を示す格好の例だ。現在、多くの企業が自社のITインフラを見直してコストを削減する必要に迫られている。高密度実装型の最新ブレード・サーバを収納したラックがデータセンターやサーバ・ルームのスペースをどんどん占拠し、現在の施設でそれに対応して十分な電力や冷却能力を確保することが、資金的または物理的にできなくなっている企業は少なくない。また、新しいアプリケーションを導入したり、買収による規模拡大に対応したりするために、より多くのCPU、ストレージ、ネットワークのリソース・キャパシティが必要になっているケースも多い。加えて、ディザスタ・リカバリ(DR)体制の改善を迫られている企業もある。


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