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[米国]
マイクロソフト、セマンティック検索エンジンのパワーセットを買収へ Update

ただし買収完了後も独立して開発を続行

(2008年07月02日)

Microsoftによる買収を明らかにしたPowersetの公式ブログ

 米国Microsoftとセマンティック(自然言語)検索エンジンを提供する米国Powersetは7月1日、それぞれの公式ブログ上で、MicrosoftがPowersetを買収することで合意したと発表した。

 Microsoftは、買収金額は明らかにしないとしている。ただし、同買収は数日前にインターネットで“うわさ”として流れていた。それによると、買収金額は1億ドル程度と見られている。

 Microsoftでシニアバイス・プレジデントを務めるサティヤ・ナデラ(Satya Nadella)氏が同社の公式ブログで明らかにしたところによると、買収手続きの完了後、Powersetの全従業員63人は、MicrosoftのSearch Relevance部門に加わるが、今後も引き続きサンフランシスコにあるPowersetのオフィスに勤務することになるという。

 同氏は、「セマンティック検索のパイオニアであるPowersetの技術は、Microsoftの検索戦略にとって非常に重要な役割を担う」と記している。

 セマンティック検索では、従来の検索のように、キーワードや過去の検索、関連した検索に基づいて検索クエリを適切なリンクと単純にマッチさせるのではなく、検索クエリやWebページから意味を抽出しようとする。ちなみに、検索エンジン最大手の米国Googleは、いまだにキーワードを使った検索結果を提供している。

 「現在提供されている検索の約3分の1は、1回の検索やクリックだけではユーザーが求める答えにたどりつけていない。欲しい情報が見つかるまでには、複数回の検索を実行したり、検索結果をいくつかクリックしたりしなければならないのが現状だ」(Nadella氏)

 同氏によると、こうした効率の悪い検索には、2つの問題が影響しているという。

 1つはユーザーの検索キーワードと、目的のWebページで利用されている表現(キーワード)とでは、フレーズやコンテキストが異なるという問題だ。そして、もう1つの問題は、検索結果を表示するWebページの説明が不十分で、クリックしなければその内容を確認できない点だという。

 Powersetは現在、Webページの意味を理解できる検索エンジンをテスト中だ。その一部には、米国XeroxのPARC研究所(Palo Alto Research Center)からライセンスを受けた技術も使用している。この技術は、各文章を構文解析し、その意味を抽出することによってWebページの意味的説明を作成するものである。

 Powersetのマーク・ジョンソン(Mark Johnson)氏は同社の公式ブログ上で、「Microsoftの力を借りることで、われわれの技術を広範なユーザーに迅速に広められるだろう。Microsoftとわれわれは『検索クエリや文書をより詳細に分析することで検索を強化する』という目標を共有している。また、Microsoftはわれわれの技術と専門知識が、検索の革新に大きな役割を果たすであろうことを理解している」と述べている。

 なおNadella氏によると、MicrosoftはMicrosoft Research部門が開発している自然言語技術の一部にPowersetの技術を統合する方針だという。なお、「Live Search」エンジンにPowersetの技術を採用する計画については、後日詳細を発表する計画だとしている。

(Elizabeth Montalbano/IDG News Serviceニューヨーク支局)




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