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【解説】
憶測がさらなる憶測を呼ぶ、アップルの“製品移行”発言

対象はMacBook?Apple TV?――アナリストやブロガーの間で盛り上がる“予想合戦”

(2008年07月24日)

米国Appleの幹部は7月21日、来たるべき“製品移行”が今後の収益に大きな影響を与えるだろうと発言した。この発言を巡り、新製品の発表か、あるいは既存製品ラインのリニューアルもしくは値下げかと、さまざまな憶測が飛び交っている。

Gregg Keizer
Computerworld米国版

一連の製品移行で利益率はダウン

 AppleのCFO(最高財務責任者)を務めるピーター・オッペンハイマー(Peter Oppenheimer)氏は21日、ウォール街のアナリストを交えた四半期ごとの電話会談で最新の収支結果について話し合った際、今年9月末までに開始予定の新たな取り組みが収益に大きな影響を及ぼすことになると繰り返し述べた。

 Oppenheimer氏によれば、Appleの利益率は、終了したばかりの2008会計年度第3四半期(4月-6月期)は34.8%であったが、9月末に終了する第4四半期には31.5%へと下落する見込みだという。さらに同氏は、予想される利幅縮小の根拠に関し、「現時点では詳細を明かせないが、近々製品の移行を予定している」と話した。「一連の製品移行により、連続して粗利が落ち込むと予想している」(Oppenheimer氏)

 製品移行に関する詳しい情報を求められたOppenheimer氏は、将来的な製品計画は話せないというAppleのポリシーに言及し、コメントを拒否した。

 一方、アナリストや評論家、ブロガーたちは、Oppenheimer氏の発言を巡ってここぞとばかりに“予想合戦”を繰り広げている。例えば、米国Technology Business Research(TBR)のアナリスト、エルザ・ゴットヘイル(Ezra Gottheil)氏を含む複数のアナリストたちは、Appleはまもなく既存の「MacBook」および「MacBook Pro」の製品ラインを大々的に刷新すると推測している。

“製品移行”発言の対象として有力視されている「MacBook」

 コンポーネント・レベルでは、米国IntelのノートPC向け新プラットフォーム「Centrino 2」を上位マシンであるMacBook Proに搭載し、すべてのノートPCにおいてハードディスク・ドライブの容量およびメモリを増強するだろうと、Gottheil氏は予想している。また、MacBookの製品ラインには、大画面を備える実験的な新モデルが追加されるかもしれないという。

 Gottheil氏が23日に発表した研究報告書には、「マルチタッチ方式のタッチパッドがMacBookで採用される可能性もある。マルチタッチ方式は、Appleにとって他社と差別化する重要な技術であり、同社はマルチタッチ技術の特許を積極的に擁護していくと語っている」と記されている。Appleは現在、同社の「iPhone」および「iPod touch」、MacBook Proと超薄型の「MacBook Air」にのみ、マルチタッチ技術を実装している。

 Gottheil氏によると、Oppenheimer氏が口にした製品移行という言葉は、まったく新しい製品をリリースするという意味ではなく、既存のハードウェアに改良を加える場合にAppleが使う用語なのだという。「(製品の)リニューアルがApple全体の粗利益に影響を与えると言うのなら、それは収入の大部分を支えている製品と見てまちがいない。単一モデルで最高の売上高を稼ぎ出しているのはMacBookであり、TBRでは2008年第2四半期におけるMacBookの収入を13億ドルと見積もっている」(Gottheil氏)


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