【 ここから本文 】
Microsoftウォッチ
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[国内]
【インタビュー】
「Dynamic IT」が目指すものとは――マイクロソフトの運用管理製品責任者に聞く
「企業のIT管理は仮想化で劇的に変わる」
(2008年09月17日)
マイクロソフトは、柔軟で機敏なITインフラによって企業の生産性・運用性の向上とコスト削減を実現する取り組みとして「Dynamic IT」を推進中だ。Windows Server 2008、Hyper-V、System CenterやForefrontを中心としたDynamic IT構想は、今後どのような変化をITインフラにもたらすのか。米国マイクロソフトのブラッド・アンダーソン氏(マネジメント&ソリューション部門ゼネラルマネージャー)に話を聞いた。
Dynamic ITを支える製品群
――Windows Server 2008とHyper-Vは、Dynamic ITの推進にどう貢献すると考えているか。
劇的にコスト削減のインパクトが出せると思います。また、顧客はシステム運用の次の段階に移行できると考えています。われわれが仮想化を考える場合には、Hyper-Vだけではなく、その上のマネジメントやセキュリティなど、システム全体を考慮しています。
そして、Dynamic ITのビジョンの中で、一貫したかたちでそれらのソリューションを利用できる。つまり、物理環境でも仮想化環境でも同じようにシームレスに扱えるようにすることが、マイクロソフトの目標です。時間はかかるとは思いますが、サーバの仮想化は今後さらに進んでいくと思います。
顧客は同じ技術で、物理環境も仮想化環境も統合して管理したいという希望があります。Windows Server 2008とHyper-V、そしてSystem Centerは、さまざまな仮想化テクノロジーが存在する中でも大きな差別化要素になります。
――仮想化環境の管理で「System Center」および「Forefront」が果たす役割は何か。
動的なITシステムの理想型である「Dynamic Data Center」を実現するために顧客が必要とするソリューションには、構成管理やモニタリング、バックアップ、仮想化管理、セキュリティ管理などがあります。
マイクロソフトの「System Center Server Management Suites Enterprise」には、System Center製品のすべてが含まれており、1つのライセンスで、ゲストを無制限に管理することができます。さまざまな管理タスクを実現するツールや、物理/仮想化環境の一貫した管理環境の提供だけでなく、このような簡単なライセンシングも今後の複雑なシステム環境では求められるでしょう。
仮想化は「今すぐ使い始めるべき」
――今後、Dynamic ITを顧客となる企業により浸透させるために、マイクロソフトには何が必要か。
マイクロソフトでは、もっと顧客の声を聞いて現状を把握し、どうしたら次のステップの運用形態に行けるかということを考えています。そこで問題となるのは、どれぐらい早くプロセスを変えることができるか、どれぐらい迅速に新しい技術を導入できるかということになります。
顧客が新しい技術を導入し、変化しなければならないという課題に対して、マイクロソフトとしては新しい技術を「導入しやすく」「使いやすく」していくということに力を注いでいます。
――企業が仮想化テクノロジーを導入するメリットはどこにあると考えているか。
仮想化は、これまでにはなかったような俊敏性、機敏性をITシステムに提供します。例えば、仮想化によってハードウェア間でのシステム移動や、アプリケーションの展開が容易になります。これも、仮想化の大きなメリットです。
データセンターでは、ハードウェアの使用率が向上します。現在、データセンターでのサーバの平均使用率は、10%以下と言われています。使用率が10%であれ、70%であれ、必要な電力や冷却能力は同じです。機敏性、俊敏性が高まるだけでなく、ハードウェアの使用率が高まれば必要なサーバ台数を減らせることになり、必要となる電力や冷却能力も削減できます。
マイクロソフトにとっての大きな課題は、顧客がもっと自然なかたちで仮想化環境を利用できるようにしていくことです。例えば、ミッションクリティカルな基幹系の業務アプリケーションを仮想化環境上で実行するのが、ふつうのことであるようにしなければなりません。
仮想化を積極的に利用すると、例えばサーバ統合は直接的にコストの節約につながり、管理対象のサーバ台数も削減できます。そうして経験を積んでいくと、今度はプロセスを変えようというステップに移ります。そして、ポリシーを使ったり、自動的にアクションを起こす仕組みを作ったりして、リアルタイムのニーズに柔軟に対応できるようになります。私は、顧客から仮想化を利用するためには何をしたらよいのかと聞かれた場合には「もう、使い始めてください」と答えています。
――最後に、本誌の読者に向けてメッセージを。
マイクロソフトでは多くの時間や作業量をかけて、ITプロのみなさんがどのような課題に直面しているのか、どのような取り組みを行おうとしているのかを深く理解しようとしています。そして、そうした人々が“ヒーロー”になれるようにしたいと思っています。
また、システムの仮想化を考える際には、ぜひ、システム全体を考慮してほしいと思います。物理環境と仮想化環境を一貫して管理できるようにする成功の鍵はそこにあります。Windows Server 2008やHyper-V、System Centerでそれを実現することで、コスト削減や効率化、仮想化のメリットを十分に享受できるようになると思います。
[米国]【Get Virtual Now】マイクロソフト、サーバ仮想化管理ツール「VMM 2008」を年内にリリースへ

「Hyper-V Server」の無料化も発表
[国内]【Tech・Ed 2008 Yokohama】「ITエンジニアは命であり生命線であり将来だ」――マイクロソフトが開発者支援強化を明言

SQL Server 2008早期実証プロジェクト結果も公開、パートナーとの連携もアピール
[世界]マイクロソフト、サーバ仮想化ソフト「Hyper-V」の正式版をリリース

単体製品としてサーバ当たり28ドルでの提供も開始
【解説】Windows Server 2008標準の「Hyper-V」 ――Virtual Serverとはここが違う


ハイパーバイザ方式を採用した最新サーバ仮想化技術の実力
【インタビュー】プロジェクト責任者に聞く「Windows Server 2008」開発の舞台裏


「目指したのは高い信頼性と真の実用性」

























