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【解説】
Vistaの二の舞を演じるWindows 7――マイクロソフトは“教訓”を忘れたのか
「搭載予定」の機能を急いで披露することのデメリット
(2008年09月18日)
Windows 7の機能を急いで披露する理由は?
Windows 7の概要を見るかぎり、わたしにはVistaの教訓が生かされているとは到底思えない。これでは、今度こそWindowsと縁を切り、Mac OS XやLinuxなどの代替OSに乗り換えようと考えるユーザーが続出しても、わたしは驚かないだろう。Microsoftにそうした意図はないだろうが、同社幹部が何を考えているのか疑問を感じざるをえないのである。
例えば、ユーザー・エクスペリエンスとはなんの脈絡もなしに、Windows 7の機能だけを急いで披露する理由はどこにあるのだろうか。かつてMicrosoftはVistaでも同じことをした。そして、それがどういう結果を招いたか。同社は当時の過ちを、今、再び繰り返そうとしているわけだ。
公表を早まりすぎるのはよくない。営業担当者が、それらは最終的な機能でなく、製品版に搭載されない可能性さえあることをあちこちで説明して回らなければならないからだ。彼らは、大々的に宣伝した多くの機能をVistaから外したことを覚えてないのだろうか。
| Microsoftが公開しているMulti-touch機能のビデオ |
Windows 7の「Multi-touch」機能を巡る宣伝方法は新たな失敗と言っていい。
まず、“タッチ”という言葉はMac OSを連想させ、MicrosoftがまたしてもAppleの後を追っているような印象を与える(実際はそうではなく、あくまで印象の問題だ。わたしは、Appleがこの手の技術を公開するずっと前から、MicrosoftがMulti-touchプロジェクトに取り組んでいたことを知っている)。
Multi-touchはMicrosoft自慢の技術だが、こういう形で投入されたのでは、一般ユーザーはそう見ないだろう。この言葉は、Multi-touchのエクスペリエンスに最適化したSurfaceインタフェースと電話用にとっておくべきだ。
先のコンファレンスで見られたように、タッチ技術はノートPCだと動きがぎこちない。そこでAppleは、同機能をノートPCのトラック・パッドに限定した。今のところ、マウスとキーボードを前提とするプラットフォームに対しては、このほうが賢いやり方である。
いずれにせよ、Microsoftには、この機能に固執してはならないと、くれぐれも言っておきたい。こだわりすぎると、巨大企業が凋落する歴史の第1章がVistaだったということになりかねないからだ。
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