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[米国]
【Reuters報道】
マイクロソフトの無料アンチウイルス「Morro」、近くベータ公開へ
6月末で販売終了する「Windows Live OneCare」の後継
(2009年06月12日)
「Morro」の開発コード名を持つアンチウイルス・ソフトのベータ版を米国Microsoftがまもなく公開する、とReuters news serviceが6月10日に報じた。Morroは「Windows Live OneCare」の後継となるソフトウェアで、無料で提供される予定だ。
OneCareに取って代わるといっても、Morroのスキャニング・エンジンはOneCareと同じものになるようだ。OneCareは2006年5月にリリースされたMicrosoft初のコンシューマー向けアンチウイルス・ソフトで、今年6月末で販売終了になるとアナウンスされていた(関連記事)。
| Windows Live OneCareの画面。Morroはこれの後継に当たる |
Reutersのインタビューに応じたMicrosoftの広報担当者によれば、Morroは現在、Microsoft社内での動作テストの段階にある。ただし、ベータ版が具体的にいつリリースされるのかは、広報担当者は明らかにしなかったという。
とはいえ、Morroがまもなくリリースされることは確かなようだ。Windowsブロガーとして有名なポール・サーロット(Paul Thurrott)氏は、自身のブログでReutersの記事を引用し、Morroのベータ版がまもなくリリースされるというニュースは「早まってリークされたもの」と示唆している。
「このニュースは今日(10日)発表される予定ではなかった。今はこれしか言えない」(サーロット氏)
同氏はまた、「(この記事が出たことで)私はやりにくい立場になった。現時点では、この記事について何も言えないのだ。それにしても、Reutersの記事は中途半端だ」と記している。
記事の内容をMicrosoftに直接確認することはできなかったが、守秘義務契約(NDA:Non-Disclosure Agreement)に同意すればインタビューに応じるとの電子メールをMicrosoftから受け取った。
Microsoftは昨年11月、OneCareの販売終了を発表した際に、これに代わるものとしてMorroを開発していると明らかにしている。このとき同社はMorroについて、ウイルスやワーム、トロイの木馬、ルートキット、スパイウェアなどを見つけ出す、もっとシンプルで使いやすい無料のセキュリティ・ソフトウェアとだけ説明した。
当時、Microsoftの製品担当シニア・ディレクターであるアミー・バーズダカス(Amy Barzdukas)氏は、Morroのリリース時期を「今年後半のどこかの時点」とだけ述べている。さらに同氏は、OneCareの販売を終了する理由がOneCareそのものの失敗にあるとの見方を「誤り」だとして否定した。
だが、競合他社にとっては、OneCareがビジネス上の脅威になることはなかった。米国の調査会社Gartnerでアナリストを務めるジョン・ペスカトーレ(John Pescatore)氏は、OneCareの販売終了に関する昨年11月の発表を受けて、当時こう語っている。
「Microsoftがアンチウイルス製品を出したところで、それは(Internet Explorerなどの)他のMicrosoft製品が抱えるセキュリティ問題を取り除くものにすぎない。いくら安いと言われても、コンシューマーはそれにお金を使うだろうか」(ペスカトーレ氏)
直接競合する米国Symantecでコンシューマー向けソフトウェア担当シニア・バイスプレジデントを務めるローワン・トロロープ(Rowan Trollope)氏は、Morroが無料で提供されても自社製品のライバルにはなりえないと強調した。
「OneCareが(コンシューマーに)受け入れられることはなかった。それはMorroにも言えることだ。標準以下のセキュリティ・ソフトを無料で提供したところで、市場は変わらない」(トロロープ氏)
Microsoftは、OneCareのほかに、「Windows Defender」というコンシューマー向けアンチスパイウェアもリリースしている。こちらは今後も無料でダウンロード可能で、今年10月に正式リリースされるWindows 7にもバンドルされる予定だ。
ちなみに、Microsoftは10日、個人向けファイナンス・プログラムとして18年間売り続けてきた「Microsoft Money」についても、6月30日をもって販売を終了することを認めた。
(Gregg Keizer/Computerworld米国版)
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