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[米国]
マイクロソフト、自社のERPアプリをOfficeから利用可能にするツールを発表

(2007年03月13日)

 米国マイクロソフトは3月12日、カリフォルニア州サンディエゴ市で開催中の企業顧客向けコンファレンス「Convergence 2007」において、同社のERP(Enterprise Resource Planning)アプリケーション・プラットフォームである「Dynamics」を、デスクトップ・スイートの「Office」や、Webアプリケーションの「SharePoint」を介して利用できるようにする「Dynamics Client for Office and SharePoint Server」(以下、Dynamics Client)を発表した。

 Dynamics Clientには、「Dynamics ERP System」で管理されているデータへのアクセス権をはじめ、OfficeとSharePointに対応した最大12のセルフサービス型ERPアプリケーションや、「SharePoint Server 2007(エンタープライズ・ライセンス版)」が含まれている。

 なお、セルフサービス型ERPアプリケーションには、「Time and Attendance for Dynamics GP」「Project Time and Expense for Dynamics SL」「Dynamics Snap Business Data Lookup for Dynamics AX」などがある。

 Dynamics Clientを利用すれば、クライアントPCにインストールされているOfficeやSharePointを介して、Dynamics ERP Systemで管理されているデータにアクセスし、与えられている権限の範囲内でデータを変更することが可能だ。日常的に利用しているOfficeやSharePointのインタフェースを利用するので、Dynamics利用のためにユーザー・トレーニングを実施する必要もない。

 マイクロソフトでは、Dynamics Clientの提供開始を今年5月としている。価格は1ユーザー当たり395ドルになる予定だという。

 実は、マイクロソフトは昨年6月に、SAPと共同でマイクロソフトのOfficeからSAPのERPアプリケーション「mySAP」にアクセスできる「Duet」というツールを開発/リリースしている。

 マイクロソフトのDynamicsマーケティング担当ゼネラル・マネジャー、ジェイムズ・ウッツシュナイダー氏は、「Dynamics ClientにはDuetの開発で得たノウハウが生かされており、Duetよりもさらに使いやすいツールになっている」と語る。

 同氏は、Duetに対する顧客の評価は最初こそ高かったものの、使い込んでいる顧客ほどカスタマイズしたいという要望があったことを明らかにしたうえで、「DuetよりもDynamics Clientのほうが顧客ニーズに柔軟に対応できる」と語った。

 今年1月、SAPのソリューション担当ゼネラル・マネジャーであるデニス・ムーア氏は、次期バージョンとなる「Duet 1.5」を今年後半にリリースし、Duet対応アプリケーションの開発を支援するツールを提供したいと述べている。しかし、Dynamics Clientのリリースにより、Duetがアップグレードされる可能性は低くなった。

 一方、ERP分野でSAPとしのぎを削るオラクルは、すでに同社のERPアプリケーションがマイクロソフトのOfficeとシームレスに連携していることを強調する。

 オラクルのアプリケーション担当上級副社長であるジョン・ウーキー氏は、「オラクルでは5年前に『Oracle E-Business Suite』とOfficeとを連携させており、そのことでユーザーから追加料金を徴収するつもりはない。Duetはソフトウェア業界の取り組みの中でも最も退屈なものだった」と酷評した。

(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)




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