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[米国]
ヤフー、SNS大手のベボとディスプレイ広告販売契約を締結
業績回復を目指すヤフーにとって重要なパートナーシップに
(2007年09月13日)
米国ヤフーは9月12日、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)大手の米国ベボとディスプレイ広告販売の契約を締結したと発表した。経営陣のトラブルや利益の減少といった問題を抱えているヤフーにとって、この契約はきわめて重要となる。
ヤフーは同契約に基づき、英国とアイルランドでベボが提供するディスプレイ広告の大半を販売する予定だ。両社は、コムスコア・ネットワークスのトラフィック情報を引用し、毎月およそ1,160万人のユーザーがベボのサイトを利用すると説明している。同サイトには、英国のインターネット・ユーザーのおよそ75%がアクセスしており、とりわけ13歳から24歳のユーザーが多い。
ヤフーはすでに検索サービスをベボに提供しているが、今回の契約に基づく広告料収入の分配方法などについては明らかにされていない。新しい広告機能は年内に追加される予定となっている。
また両社は、ベボのユーザーのサイト上での動きを監視するツール・バーを共同で開発する計画だ。さらにベボは、Yahoo!のAnswers機能を自社サイトに組み込むとしている。同機能は掲示板タイプのサービスで、ユーザーが他のユーザーからの質問に答えたり、内容に基づいて答えのランク付けを行ったりすることができる。
ベボでは、ユーザーのプロファイルに基づいて広告を1件だけ表示するという手法を採っている。同社のインターナショナル・プレジデント、ジョアンナ・シールズ氏によると、これはユーザーの好感度を維持するため意図的に採用しているもので、同社にとって最大の収入源になっているという。「ターゲットを絞り込んだ最適な広告であるという点が最も重要だ」とシールズ氏は語る。
ヤフー・ヨーロッパのマネージング・ディレクター、トビー・コッペル氏によると、ヤフーは今後、ユーザーが過去に閲覧した他のWebサイトの情報に基づいて広告を表示する機能(広告ターゲティング機能)についてもベボに提供する予定だという。
この広告ターゲティング機能は、ユーザーに関する情報をCookieから取得し、それを使ってユーザーに最適と思われる広告を表示するというものだ。「過去9カ月間、われわれは欧州ユーザーの行動に基づく広告ターゲティング機能を精力的に研究してきた」とコッペル氏は強調する。
ヤフーは昨年12月に組織再編計画を発表したが、その後10数人の上級幹部が会社を去るという事態に見舞われた。それを受け、今年6月には共同設立者のジェリー・ヤン氏がテリー・セメル氏に代わってCEOに就任し、投資家に対して業績回復を約束したが、台所事情はいまだ苦しいというのが現状だ。それゆえ、ヤフーにとって今回の契約は、業績不振から抜け出すための重要なパートナーシップになると思われる。
ちなみに、ヤフーは先週の9月4日、およそ1,000のWebサイトにバナー広告を販売しているブルーリチウムを3億ドルで買収すると発表している。その5カ月前の今年4月には、6億8,000万ドルでライト・メディアを買収する意向も明らかにした。ライト・メディアは、Webサイトのスペースを広告主に販売するための市場を運営している企業である。
(ジェレミー・カーク/IDG News Service ロンドン支局)
- 米国ヤフー
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