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MicrosoftとYahoo! 提携

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【解説】
MicrosoftのYahoo!買収で予想される、各分野での“プラス・マイナス”

専門家はおおむねプラスに働くとの見解。ただし懐疑・批判の声も

(2008年02月04日)

2月1日に米国MicrosoftがYahoo!へ446億ドルでの買収を提案したが(関連記事)、Yahoo!から同意が得られなかった場合、Microsoftは敵対的買収に踏み切る考えもにおわせている。業界最大規模の買収劇について、アナリストや専門家の意見は実にさまざまだが、現状ではその意義を肯定する声のほうが大きいようだ。以下、主な意見を領域ごとに紹介しよう。

Network World米国版

 

■合併・買収がもたらす影響について

 「この1年、MicrosoftとYahoo!が米国の検索市場でシェアを落とすかたわらで、Googleはリードを広げた。米国の調査会社comScoreによれば、2007年第4四半期の米国インターネット検索市場におけるGoogleのシェアは、前年同期の51.7%から58.4%に上昇したという。これに対して、Yahoo!のシェアは27.6%から22.9%に、Microsoftは10.4%から9.8%にそれぞれ低下した。Googleによるこの市場の独占化が進行しており、MicrosoftとYahoo!が組むことは、Googleに対して有力な対抗馬となる唯一の方法かもしれない」
――米国Technology Business Researchのアナリスト、アラン・クランス(Allan Krans)氏

 「Microsoftの技術力がYahoo!に加わることで、買収後はYahoo!から新しい製品やサービスが迅速に市場に投入されるだろう。これまでYahoo!はそうした点で苦戦が目立っていた。一方、Yahoo!が持つオンライン分野での技術力によって、Microsoftも新しいサービスの提供が可能になるはずだ。これは、Googleと戦ううえで確実にプラスになる」
――英国OvumのITリサーチ担当シニア・バイスプレジデント、デビッド・ミッチェル(David Mitchell)氏

 「政府の規制当局は、この買収に待ったをかけることを考えるべきだ。世界で最も強力なIT企業(Microsoft)が、その最大の競合相手(Google)にとっての最大の競合相手(Yahoo!)を買収することが承認されるなら、反トラスト法という考え方は意味をなさなくなる。Yahoo!の株主は今ごろ大喜びしているかもしれないが、ほかの人はこの買収とその影響について冷静に考えるべきだ。市場競争の原理からすれば、一般消費者にとっても、インターネットにとっても、このM&Aに何らメリットはない」
――Network World米国版、ポール・マクナマラ(Paul McNamara)氏

 「これはMicrosoftにとって過去最大の買収になる。Yahoo!の取締役会へ宛てたMicrosoftの書簡の末尾には、敵対的買収も辞さないとの趣旨が記されていた。Microsoftは、規制当局にこの買収が承認されると確信している。現在、検索市場ではGoogleが支配的な地位にあるため、MicrosoftはYahoo!との統合によって市場の一極集中化が進むことはないと主張するだろう」
――Network Worldのブロガー、グレッグ・ロイヤル(Greg Royal)氏

 「MicrosoftとYahoo!のコンビは、Googleにとって強力な競合相手となるだろう。Googleは検索市場でますます“邪悪”な面を出してきている。検索結果や、キーワード検索広告の表示順位の決定方法を巡っては、Googleへの不満が市場で蔓延している。この買収が成立すれば、EU(欧州連合)はGoogleのDoubleClick買収にゴーサインを出すだろう」
――Network WorldのMicronetブログ

■検索サービスについて

 「Microsoftはこれまで長いこと検索サービスを手がけているが、その市場を支配するGoogleが目の上のたんこぶになっている。このことが買収の背景にあるのは明白だ。さらに、Microsoftは検索ビジネスを足がかりに、現状ではMicrosoftと直接つながりのない中小企業へとビジネスを展開していくつもりである。Googleの真の脅威はそこにある。つまり、Googleは検索分野でのつながりを生かして、企業をGoogleドメインの顧客として、そして最終的には、Microsoftの地位を長期的に低下させる可能性のあるSaaSの顧客として取り込める立場にある。そこでMicrosoftはYahoo!の買収により、Yahoo!のユーザーだけでなく、検索広告主や『Yahoo! Store』の関係先とのつながりを獲得しようとしている」
――米国Forresterのアナリスト、シャーリーン・リー(Charlene Li)氏


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