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Windows Server 2008

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【Windows Server 2008 実践評価ガイド】
Windows Server 2008が革新するITインフラストラクチャ

SOHOからデータセンターまで、すべてのシステムを支える!

(2008年03月26日)

【Error Analysis】
リクエストの失敗を容易に追跡できる
IIS 7.0の「失敗した要求トレース」機能

画面6● 失敗した要求トレース機能で出力されるログはXMLファイルであるが、XSLスタイルシート(freb.xsl)により整形されたものを参照することができる

 Webアプリケーションがエラーを発生して停止した場合、原因調査にはアクセスログを解析したり、入力を再現したりといった手順が必要になる。開発中のアプリケーションであれば、デバッグコードを埋め込んでおいて、変数の状態を表示させる場合もある。

 IIS 7.0には、Webアプリケーションのエラー原因を追跡するために便利な診断機能が用意されている。「Runtime Status And Control API(RSCA)」は、アプリケーションプールやワーカープロセス、Webサイトなどで現在実行されているリクエストの実行時ステータスを取得、制御可能にするAPIだ。この機能は、将来的にはインターネットインフォメーションマネージャからも利用できるようになる予定である。

 また、「失敗した要求トレース」は、HTTPエラーコードや実行時間を条件にしたルールを定義しておくだけで、エラー発生時に詳細情報をスタイルシート付きのXMLログに出力してくれる機能になる。この機能を利用すれば、リクエストが失敗した場合に、再現手順を踏まなくてもエラーがどこで失敗したのか、どこでタイムアウトしたのかなどを容易に解析できる(画面6)。

【評価ガイド3】

画面7● ローカルから(localhostへの)の要求に返されるエラーページ。エラーの原因調査に役立つ詳細な情報が含まれる

 Webアプリケーションのリクエストが失敗する場合、Webブラウザ側ではHTTPエラーコードが示されるくらいだ。セキュリティ面からは、エラーメッセージが詳細に表示されるのは問題なので、HTTPエラーコードで十分だが、管理者や開発者にとってはあまりにも情報が少ない。

 IIS 7.0のエラーページは、リクエスト失敗の診断機能の1つになっている。前述したようにWebブラウザにエラーの詳細を表示するのはセキュリティ上問題があるのだが、IIS 7.0ではローカル(localhost)とリモートで、それぞれ異なるエラーページを表示することでセキュリティ上の問題をクリアしている。

 例えば、存在しないHTMLファイルを要求した場合、リモートコンピュータ(ローカルでIPアドレスやドメイン名を指定してもよい)から要求した場合は、「404−ファイルまたはディレクトリが見つかりません」という標準的なエラーページが表示されるが、ローカルからリクエストした場合は、エラーの発生時刻やリクエストのURL、実行中のモジュール、エラーコード、可能性のある原因、対処方法を含む詳細なエラーページが表示される(画面7)。

【Failover Cluster】
ミッションクリティカルシステムを支える
フェールオーバークラスタの強化点

画面8● フェールオーバークラスタの導入を支援する新しい検証ツール。Windows Server 2008の多くの役割はクラスタ構成に対応しており、ウィザードで容易に展開できる

 Windows Server 2008の「フェールオーバークラスタ」は、ミッションクリティカルなシステムの可用性を最大限に高めるソリューションである。フェールオーバークラスタは、複数のノードで構成され、1つのノードに障害が発生しても自動的に別の正常ノードにサービスをフェールオーバーすることで、サービス提供を継続する。Windows Server 2003以前は「サーバクラスタ」と呼ばれていた機能であり、簡素化、セキュリティ強化、安定性の向上を目指して改良されている。

 その1つが、クラスタ導入時の新しい検証ツールである。この検証ツールを利用することで、システム、ストレージ、およびネットワークがクラスタ構成に適しているかどうかをテストし、問題がある場合はその要件を確認できる(画面8)。

 例えば、ストレージテストでは、接続されているストレージシステムがSCSIコマンドを正しくサポートしているかどうかや、シミュレートされたクラスタ動作を正しく処理できるかどうかが検証される。検証をパスした場合は、ウィザードでクラスタの構成を開始できる。

 クラスタに参加するすべてのノードがオンラインであれば、1つのノードでウィザードを実行することで、すべてのノードのクラスタサービスの構成が完了する。また、Windows Server 2008の多くの役割がクラスタ構成に対応しており、ウィザードを使用して容易にクラスタ化することが可能だ。


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