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Windows Server 2008

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【解説】
「Software+Services」時代のWindowsプラットフォーム

マイクロソフトが描くクラウド・コンピューティング/次世代ITモデルの構成要素

(2008年07月21日)

各種のソフトウェアおよびサービスを、ユーザーの使いたい場所・時間・形態に応じて提供する――今、Microsoftが掲げている「Software+Services」は、このようなユーザー中心のコンピューティングを真の意味で実現するための次世代ITモデルである。本稿では、Software+Servicesを実現するための技術基盤としてのWindowsプラットフォームという観点から、アプリケーション開発プラットフォームの.NET Framework 3.0/3.5やVisual Studio 2008、サーバOSのWindows Server 2008、RDBMSのSQL Server 2008について見ていく。

鈴木章太郎
マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 エバンジェリスト
早稲田大学 講師(非常勤)

Software+Servicesとは

 CPUの処理速度向上、ストレージの容量拡大、そしてネットワークの広帯域化を背景に今、コンピューティング環境はシステム中心からユーザー中心へとシフトしつつある。このようなユーザー中心のコンピューティングでは、だれもが、いつでも、どこにいようとも必要な情報にアクセスでき、それを活用することで、ワークスタイルやライフスタイルを革新するための機会を最大化していくことが目指されている。

両方の利点を融合したハイブリッド・アプローチ

 こうしたビジョンを実現するための次世代コンピューティング・モデルとして、現在、Microsoftは、「Software+Services」(以下、S+S)を推進している。S+Sは、ソフトウェアとサービスの両方の利点を融合させたハイブリッド型のアプローチであり、このイニシアチブの目的は、個人の生産性やユーザーの満足度を可能なかぎり高めることのできる、真の意味でのユーザー中心のコンピューティングを実現することにある。

 S+Sモデルの下、ユーザー企業は、利用するソフトウェアの形態を“選択”することになる。例えば、システムのカスタマイズや拡張に対する柔軟性、高速なレスポンス、リッチなユーザー・エクスペリエンスの提供が求められる用途には、社内で構築するソフトウェアを選び、一方、低コストの運用管理、柔軟な課金モデルが求められる用途には、インターネットを介して利用する社外のサービスを選ぶといった具合だ。そして、社内ソフトウェアと社外サービスは必ずしも二者択一で選ばれるのではなく、コンポジット(組み合わせ)型の構成をとることもでき、ここがS+Sの最大の特徴となっている(図1)。


図1:S+Sのコンセプトに基づく、ソフトウェアのコンポジット構成

コンポジット構成のメリット

 S+S、すなわちソフトウェアとサービスのコンポジット構成は、ユーザー企業にどのようなメリットをもたらすのか。いくつかの観点から、両モデルを比較しながら考えてみたい。

 まず、ITリソースを使った分だけ支払うという柔軟な課金モデルを実現しやすいのは、明らかにサービスのほうである。また、購入前に試用が可能な点や、ハードウェアや運用にかかる労力・コストの面でもサービスが有利だろう。

 一方で、企業ユーザーが、自社における要件やコンプライアンスに沿って自由にコントロール可能であるという面においては、従来型のソフトウェアに軍配が上がる。また、柔軟なカスタマイズ、拡張あるいは統合といった面でサービスには限界があり、これもソフトウェアが有利だ。そして、ユーザー・エクスペリエンスの観点でも、ハードウェアに備わるグラフィックス・パワーを十分に引き出すことができ、オフラインでの利用も可能なソフトウェアが勝っている。

 このように、両者は決してどちらか一方がすぐれているという関係ではない。そのため、ローカルに存在するソフトウェアと、オンラインで提供されるサービスとを適材適所の形で組み合わせることができるという点こそが、S+Sの最大のメリットと言える。

 Microsoftは、今後、同社が提供するすべてのソフトウェアとサービスについて、何らかの形でこのS+Sのコンセプトを取り入れ、提供していくことを明言している。


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