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【仮想化の教室 第2回】
仮想マシンの構造 〜ホスト型VMMの場合〜
仮想化技術のすべてをここで学べる!
(2009年07月07日)
前回は、仮想マシンモニタ(VMM)の実装方法として、「ホスト型」と「ハイパーバイザ型」の2種類があることを解説した。今回はホスト型のVMMについて、より詳しく掘り下げてみよう。
山市良
ホスト型VMMは
百花繚乱、よりどりみどり!
前回も触れたとおり、ホスト型VMMとしては、ヴイエムウェアの「VMware Workstation(有償)」「VMware Server(無償)」「VMware Player(無償)」、マイクロソフトの「Virtual PC 2007(無償)」「Virtual Serve2005 R2(無償)」、サン・マイクロシステムズの「Sun xVM VirtualBox(無償または有償)」(旧InnoTek VirtualBOX)が有名だ。いずれもホストOSとしてWindowsをサポートしている。
VMwareやVirtualBoxは、Windowsのほか、Linux、Mac OS Xなどクロスプラットフォームに対応する。Linuxホスト環境であれば、オープンソースの「QEMU」、Mac OS Xホスト環境では、ヴイエムウェアの「VMware Fusion(有償)」やラネクシー(旧プロトン)の「Parallels Desktop for Mac(有償)」など、さまざまな選択肢がある。
いずれのVMMも、x86ベースのコンピュータを仮想マシンとしてエミュレートするもので、ゲストOSには任意の32ビットOSをインストール可能だ。VMware Workstation/Server/Playerはx64ベースのコンピュータのエミュレートも可能で、64ビットOSの実行もサポートしている。
なお、前回はオープンソースの「Xen」をハイパーバイザ型に分類したが、Xenには「準仮想化(ParaVirtualization)」と「完全仮想化(FullVirtualization)」の2つの方式がある。このうち、完全仮想化は、仮想ハードウェアをエミュレートするホスト型である。
実在するハードウェアをエミュレートするから
基本的にどんなOSでも動く
ホスト型では、物理コンピュータ上で稼働するOS(ホストOS)上にVMMが実装され、仮想マシンに対して「実在するハードウェア」をエミュレートする。この仮想的なハードウェア環境にOS(ゲストOS)をインストールして動作させることで、1台の物理コンピュータ上に複数の仮想マシンを作成し、それぞれで異なるゲストOSを同時に実行することができる。
一方、ハイパーバイザ型は、物理ハードウェア上に直接VMMを実装し、仮想マシンに都合のよい「仮想的なハードウェア」を提供することで、より高い性能で仮想マシンを動作させることができる。
ハイパーバイザ型では、ゲストOSがハイパーバイザと「仮想的なハードウェア」を認識するために、OS側での対応が必要になる。そのほか、物理的なハードウェアに対する制約も多い。例えば、VMware ESX/ESXi Serverは対応ハードウェアが限定されているため、通常、PCサーバにバンドルされる。
これに対して、ホスト型では実在するハードウェアをエミュレートするため、オーバーヘッドは多いが、基本的にどんなOSでも動くし、物理的なハードウェアの制約もほとんどない。そのため、モバイルPCやノートブックPC、デスクトップPC、PCサーバなど種類を問わず、あらゆるPC環境に導入することが可能だ(画面1)。
| 画面1● Windows Vista上で、懐かしのWindows3.1(MS-DOS)と最新のopenSUSE 11.0が同時に動いている。仮想マシンならこんなこともできる |
ただし、1台のコンピュータ上で複数のOSが動作するため、十分なプロセッサ性能とメモリ容量が必要になる。
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