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Windows Server 2008

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[国内] 【Videoニュース】
マイクロソフト、Windows Server 2008の新機能を国内イベントで披露

「システム管理者の負担を劇的に軽減する機能が満載」とアピール

(2007年07月23日)

基調講演に登壇したマイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部Windows Server製品部部長、吉川顕太郎氏【Videoニュースはこちら】

 Windows系システムの管理者を対象にしたコンファレンス「Windows Server 2008 World Conference」が7月23日、東京ミッドタウンホールで開催された。【ビデオ・ニュース】

 同コンファレンスでは、来年2月に一般発売が予定されている次期サーバOS、「Windows Server 2008(開発コード名:Longhorn)」の最新機能や、実践的な活用法などが紹介された。

 基調講演に登壇したマイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部Windows Server製品部部長、吉川顕太郎氏は、「Windows Server 2008は既存のWindowsサーバに比べ、管理性、堅牢性、柔軟性が大幅に向上される」と語り、それぞれの特徴を紹介した。

Windows Server2008の主な特徴

 管理性の向上として吉川氏が強調したのは、「信頼性とパフォーマンスモニタ」「Server Core」「Internet Information Server(IIS)7.0」の3つの機能である。

 このうち、信頼性とパフォーマンスモニタは、サーバの可用性が低下したりシステムで障害が発生したりした際に、何が起きているかを自動的にマッピングして管理者に通知する機能である。吉川氏は「これによりトラブルの原因究明が簡単になり、何が起きているかわからないといった“迷宮入りトラブル”を最小化できる」と話す。

 一方、Server CoreはWindows Server 2008から追加されるインストール・オプションである。これは最小限のコンポーネントで、専用サーバの構築を可能にするものだ。例えば、ファイル・サーバやプリント・サーバなど、特定の用途に使用する場合には、機能の実行に必要なコンポーネントだけがインストールされ、エクスプローラなどのシェルやGUIはインストールされない。そのため、管理者は必要なプログラムやコンポーネントのみに対して、効率的にメンテナンス/更新を行うことが可能となる。

 吉川氏によると、Server Coreを利用すれば、管理者は現在のWindowsサーバで適用しているセキュリティ更新プログラムの30〜40%を、適用する必要がなくなるという。

 IIS 7.0については、各機能がモジュール化されている点が大きな特徴となっている。これにより、管理者は必要なモジュールだけをインストールし、Webサーバを構築することができる。モジュール単位で機能を追加できるため、不要な機能のバイナリがインストールされることがなくなり、脆弱性の影響を受けにくいというメリットもある。

Windows Service Hardeningの概念図

 また、堅牢性の向上では、「Windows Service Hardening」と「ネットワークアクセス保護(NAP)」の搭載を挙げる。

 Windows Service Hardeningは、各サービスの権限を制限してセキュリティを強化するというもの。マイクロソフトによると、Windowsをターゲットとする悪意ある攻撃では、システムの中でも大きな権限を持ったサービスの脆弱性が狙われ、その結果、セキュリティ・インシデント(事故)につながることが多かったという。

 吉川氏は、「Windows Service Hardeningは、多層防御によってリスクを最小化する」としたうえで、「万が一悪意ある攻撃を受けたとしても、システムすべてを乗っ取られる心配もなくなり、被害を最小限に抑えられる」と語った。

 柔軟性の向上に関しては、「Windows Server Virtualization」機能を挙げた。同機能はWindows Server 2008リリースから180日以内にリリースされるもので、既存の「Virtual Server 2005 R2」と比較し、拡張性と機能が飛躍的に向上しているという(下図)。

Windows Server VirtualizationとVirtual Server 2005 R2の機能比較

 最後に、吉川氏はWindows Serverのロードマップを公開し、2008年以降に中規模企業を対象にしたサーバ・スイート「Centro(開発コード名)」、小規模企業を対象にした「Cougar(開発コード名)」のリリースを予定していることを明らかにした。

2008年以降のWindows Serverのロードマップ

 次に登壇したインテルのソフトウェア&ソリューションズ統括部アプリケーション技術部 部長の池井満氏は、「Windows Server 2008時代のインテル・サーバ製品とソフトウェア開発製品」と題し、インテルの「Xeonプロセッサ5300番台」を利用したサーバ統合の事例を紹介した。

インテルでソフトウェア&ソリューションズ統括部アプリケーション技術部 部長を務める池井満氏

 池井氏は、「クアッドコア/マルチコア・プロセッサは急速に普及している」としたうえで、「Windows Server 2008のリリースとともに、仮想化環境の導入が本格的に始まるだろう。インテルのクアッドコア・プロセッサは、サーバ統合および仮想化環境に最適なプロセッサだ」とアピールした。

 続いて行われたパネルディスカッションでは、吉川顕太郎氏をはじめ、NECラーニングの吉田薫氏、グローバル ナレッジ ネットワークで取締役技術担当を務める横山哲也氏が議論を繰り広げた。システム管理者がWindows Server 2008の導入によって得られるメリットのほか、マイクロソフトに対するシステム管理者側からの要望などが語られた。

 吉田氏は今後2〜3年以内に仮想化技術が浸透するとしたうえで、同分野では後発となるマイクロソフトは、既存製品の違いと優位性をユーザーにアピールしていくことが重要だと指摘した。

 これに対し吉川氏は、「仮想化の導入で顧客が注目しているのは、サポート体制の充実」としたうえで、「例えばライセンス・モデルについても各ベンダーが独自のモデルで提供しており、顧客は混乱している。技術的なサポートはもちろん、導入時や運用に関するサポートも充実させていく必要がある」と語った。

(写真右から)パネルディスカッションに登壇したNECラーニングの吉田薫氏、グローバル ナレッジ ネットワークで取締役技術担当を務める横山哲也氏、マイクロソフトでサーバープラットフォームビジネス本部Windows Server製品部部長を務める吉川顕太郎氏、なお、モデレータはWindows Server Worldで「システム管理者の眠れない夜」を執筆している柳原秀基氏が務めた(写真左)

 また吉田氏と横山氏は、管理者がサーバを移行する際には、サーバ上で稼働するサード・ベンダーのアプリケーションの対応状況や、不可欠なコンポーネントの情報などが必要となるが、こういった情報は少ないと指摘した。

 横山氏は、「管理者は新しい環境で稼働するアプリケーションの情報を検索エンジンや『mixi』といったSNSで調べているのが現状だ。マイクソフトが旗振り役となって、散在している情報を一本化してほしい」と語った。

 これに対し吉川氏は、「マイクロソフトがサード・ベンダーのアプリケーションを『(Windowsプラットフォーム上で)稼働します』と保証することは難しい」としながらも、「サード・ベンダーが提供している情報を、ポータルなどで提供するということは今後考えていきたい」と語った。

 実際、このような情報提供の“場”を望む声は多い。モデレーターを務めた柳原秀基氏が参加者に対して「移行やアプリケーションの稼働状況の情報を集めたポータルが必要か」と質問したところ、参加者のおよそ70%が「必要」だと回答した。

(鈴木恭子/IDGオンライン編集部)




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