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Windows Server 2008
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【Windows Server 2008 特別インタビュー】
ワールドワイドの協業関係をバックに技術面での対応を精力的に推進【日本IBM】
(2008年01月10日)
マイクロソフトと長期の協業関係を築いているIBMは、ワールドワイドのレベルではCMT、国内ではISCOCでWindowsと自社製品との組み合わせ検証を行っている。この関係をバックに、IBMはWindows Server 2008の動作検証と早期立ち上げを進めている最中だ。ハードウェアについては動作検証とドライバ開発が並行して進められており、Windows Server 2008に対応したモデルを順次用意していく予定である。また、ソフトウェアについては、仮想化環境を統合的に管理するためのツールに力を注ぐ。そうしたIBMの取り組みについて、アドバイザリーITスペシャリストの渡邉源太氏に話を聞いた。
| 日本IBM テクニカル・セールス・サポート フィールド・テクニカル・サポート システムx アドバンスト・テクニカル・サポート アドバイザリーITスペシャリスト 渡邉源太 氏 |
長期的な協業関係を背景に
ハード/ソフトで動作検証を進める
多彩なハードウェア/ソフトウェアの開発・製造・販売を行っているIBMは、マイクロソフトとも長期の協業関係を築いている。そのための拠点となるのが、マイクロソフト本社(米国ワシントン州レドモンド)のすぐ近くに設置された「IBM Center for Microsoft Technologies(CMT)」(米国ワシントン州カークランド)だ。Windows Serverの一部機能の共同開発や、IBM製サーバとWindowsの組み合わせテストといった活動は、主にCMTで行われている。
日本では1997年に「PC NTソリューション・モール」と呼ばれる検証センターが開設されており、現在、その役割は日本IBMの箱崎事業所にある検証・デモンストレーション施設「IBM System Center of Competency(ISCOC)」に引き継がれている。このほか、マイクロソフト系のサービスを顧客に提供するための活動も、ワールドワイドレベルでは専門の部署によって、日本国内では部門横断的な組織によって行われている。
こうしたワールドワイドの協業関係をバックに、日本IBMはWindows Server 2008の動作検証と早期立ち上げに取り組んでいる。
まず、サーバなどのハードウェアについては、Windows Server 2008のベータ版を使った動作検証が進行中だ。
IBM製サーバのどの機種がWindows Server 2008対応となるかについて、アドバイザリーITスペシャリストの渡邉源太氏(テクニカル・セールス・サポート フィールド・テクニカル・サポート システムxアドバンスト・テクニカル・サポート)は、「詳細は未定ですが」と断りつつ「Windows Server 2008の出荷時に販売が行われている主要な機種についてはドライバを提供したいと思います」と話す。
基本的には最新機種ほど早期にドライバを供給し、リリースから年月が経っているものについては顧客からの要求度に応じて優先度を変えていく方針とのことだ。
自社製ソフトウェアに関しても
各部門で独自に検証テストを進行
IBMブランドのソフトウェアについても、それぞれの部門で検証テストが進められている。例えば、システム運用管理製品ソフトウェアの「IBM Director」の場合、トリガーに対応してとられるアクションとしてWindows PowerShellのコマンドを実行できるようになる可能性があるという。
「弊社のシステム運用管理製品の基本的なコンセプトがWindows Server 2008で大きく変わるとは考えられません。ただ、IBM Directorなどのシステム管理製品からWindows PowerShellを動かせるようになれば、お客様にとっては選択の可能性が広がるのは確かです」と、渡邉氏は言う。
出荷予定時期はWindows Server 2008本体より少し遅くなるものの、ハイパーバイザ方式の仮想化技術「Windows Server Virtualization」にもIBMは注目している。同社はメインフレームからIAサーバに至るすべてのプラットフォームで仮想化をサポートすることを目指しており、WindowsプラットフォームについてはVirtual Server 2005 R2などの他社製仮想化ソフトウェアを顧客に提供してきた。
この方針はWindows Server 2008のリリース後も貫かれることになっており、「IBMがWindowsプラットフォーム用の仮想化ソフトウェアを自らリリースすることは考えていません」と渡邉氏は説明する。Windows Serverの仮想化に関して、IBMは管理ソフトウェアを提供することに力を注いでおり、ハードウェアを含むシステム全体で仮想化を管理するための製品として「IBM Systems Director」や「IBM Tivoli」などの製品群を整備しているところだ。
大幅な変化はないとの考えから
マーケティングは節度のあるものに
このように精力的に進められている技術面での準備作業とは対照的に、マーケティング関係の対応はWindows Server 2003の登場時と同じく「節度のある」ものになりそうである。Windows Server 2008への移行を考えている顧客向けの特別な支援プログラムや、Windows Server 2003/2003 R2からのアップグレードを促すプロモーションは今後の状況を見ながら検討していく見とおしだ。
その背景にある考えを、渡邉氏は次のように説明する。「Windows NT Server 4.0からWindows 2000 Serverへの移行時と違って、Windows Server 2003/2003 R2からWindows Server 2008にアップグレードしてもシステム基盤にそれほど大きな変化が生じるわけではありません。お客様はOSに対して安定性を最優先し、弊社に対しても、導入実績があることと、現在使用中のアプリケーションと互換性があることを強く要求されます。そうした実績が徐々に増え、互換性が高まることでWindows Server 2008へと自然に移行が進むと思います」
一方で、「Windows 2000 Serverを使用中のお客様には、できるだけ早いタイミングでWindows Server 2008にアップグレードすることを勧めています」と渡邉氏は言う。Windows 2000 Serverのメインストリームサポート(5年間)はすでに終了しており、問題が発生しても、マイクロソフトのサポートを受けることはできないからだ。最善策はその業務アプリケーションをWindows Server 2008環境に移植することだが、技術的な理由などで無理な場合は、Windows 2000 Serverを仮想化環境上で稼働させて延命を図るのもよいと渡邉氏は言う。
「IBMは、Windows Server 2008にもきちんと対応していきます。また、サーバを核とするITインフラ全般については、最適化の必要性を以前から強く訴えてきました。その切り札となるのは、大規模なサーバ集約を可能にする弊社のブレードサーバ『IBM BladeCenter』になるでしょう。さらに、最近指摘されることが多いデータセンターの電力消費についても、BladeCenterに搭載されている低消費電力プロセッサや、そのほかの省電力テクノロジを利用して解決していこうと考えています。Windows Server 2008でさらに強化される仮想化機能は、そうしたサーバ集約や省電力化にも非常に役立つものと考えております」(渡邉氏)
IBMのIAサーバは、Windows Server 2008を快適に動作させるだけでなく、環境問題の面でも大きく貢献するものとなる。


























