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Windows Server 2008

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【Windows Server 2008 特別インタビュー】
Longhorn Readinessプロジェクトを発足し、国内ローンチに向けて全社一丸体制で推進【NEC】

(2008年01月10日)

 Windows Server 2008の早期普及に向けて、NECは「Longhorn Readinessプロジェクト」を2007年4月19日に発足。4つのワーキング・グループで自社製品の動作検証、移行方式の検討、マーケティングに集中して取り組むとともに、営業、SE、ソフトウェア開発、保守の各部門に情報発信と働きかけを行っている。また、営業とSEに向けたセミナーを開催するほか、社内向けの情報発信サイトとして「Windows Server 2008準備室」も開設した。NECグループ全社体制での推進に努めている同プロジェクトの佐藤正樹氏に話を聞いた。

NEC 第二コンピュータソフトウェア事業部 エキスパート 佐藤正樹

密接な関係による11年前の提案が
最新のWindows Serverで結実

 NECは、スーパーコンピュータからPCまで、多種多様なコンピュータを提供している。その中で、Windows Serverが動作するのは統合エンタープライズサーバ「NX7700i」とPCサーバ「Express5800」の各プラットフォームだ。

 Windows Serverに関する同社とマイクロソフトの密接な関係は、10年以上前から続く。第二コンピュータソフトウェア事業部・エキスパートの佐藤正樹氏は、Windows Server 2008に採用された「ダイナミック・パーティショニング」の起源は1997年にNECが持ちかけた話にあると説明する。

 「NECは、1997年にWindowsでエンタープライズ市場に入っていく方向性を決めました。弊社はWindowsにもメインフレームのダイナミック・パーティショニングに相当する機能が必要と考えていたので、ハードウェアとOSの協同のもとで実現しようと、マイクロソフトに提案しました。さまざまな事情があって、実現するまでに11年かかりましたが、ようやくここで実ったという感じです」(佐藤氏)

 2008年4月15日に予定されているWindows Server 2008の国内ローンチに向けても、NECは全社をあげて推進体制で臨む。Windows Server 2008 ベータ3がリリースされる直前の2007年4月の段階で「Longhorn Readinessプロジェクト」と呼ばれるタスクフォースチームを発足させ、約1年をかけて自社製品の動作検証、移行方式の検討、マーケティングなどの活動を続けている。

 Longhorn Readinessプロジェクト発足にあたり、NECは次の3つの目的を掲げている。

【1】 ハードウェア〜ミドルウェア/業種パッケージの対応
【2】 顧客への提案、円滑な導入、移行を進めるべく、営業/SE部門との情報共有
【3】 NEC製品/ソリューションのマーケットへの訴求

 これらを目指して、ハードウェアからミドルウェア、業務パッケージ、並びにシステム移行などについて、4つのワーキング・グループで検証を進め、社内の営業部門、SE部門、ソフトウェア開発部門、保守部門に対して情報発信と働きかけをしていくことにしている。
Longhorn Readinessプロジェクトで
3段階のステップで移行を準備

 さらに、3つの目的に対応させるかたちでステップ1〜3までのフェーズを設定し、マイクロソフトの開発ロードマップに合わせ、期間と作業を次のように割り振った。

【ステップ1】 ベータ段階:製品評価と営業/SEへの情報発信
【ステップ2】 RC〜RTM段階:製品出荷と営業/SE体制の確立
【ステップ3】 ローンチ段階:ユーザー導入の加速

 ステップ1では、5月に米国ロサンゼルスで開かれたWinHECの会場で、NEC NX7700iとWindows Server 2008の組み合わせでダイナミック・パーティショニング(Hot-Replace:動的交換)のデモを行った。「レドモンドにある弊社のオフィスでは、CPUやメモリの動的交換技術をマイクロソフトと共同で開発してきました。そのような経緯もあって、世界に先駆けWindowsダイナミック・パーティショニングの成果を発表できたのです」と、佐藤氏は話す。

 また、情報発信の一環として、7月にはマイクロソフトから講師を招いてNECグループ向けのセミナーを開催した。同様の説明会は10月と2008年1月にも予定されている。さらに、社内に向けて継続的に情報発信をするためのWebサイトとして「Windows Server 2008準備室」も開設した。

 自社製ハードウェア/ソフトウェアの動作検証も、6月からWindows Server 2008ベータで積極的に行われている。検証結果の最終的な発表はWindows Server 2008のローンチ直前になる見通しだが、「サーバのハードウェアについては、Windows Server 2003が動作する現在販売中の製品については対応する方向で検討しています」と佐藤氏は説明する。

 8月に横浜で開催された「Microsoft Tech・Ed 2007 Yokohama」においては、国内でもダイナミック・パーティショニング(Hot-ReplaceとHot-Add:動的追加)のデモが行われている。このときは、管理ツールにNEC製のパーティション構成管理ソフトウェア「GlobalMaster」が使われ、ミドルウェアやツールの開発が着実に進んでいることをアピールするよい機会にもなった。

 「今回のデモでCPUの動的交換に要した時間は、わずか3.47秒でした。停止の許されないミッションクリティカルなシステムへもWindowsが適用できることを証明できました。マイクロソフトとの共同開発でこの短時間での動的交換を実現しており、当面他社が追随することは難しいはずです」と佐藤氏は語る。

 ステップ2では、Windows Server 2008の出荷準備と並行して、NECグループ全社の推進体制を確立し、セールスツールの整備(営業部門)、システムインテグレーション要員の整備(SE部門とソフトウェア開発部門)、サポート体制の整備(保守部門)も進められていく。

 国内ローンチを間近に控えてスタートするステップ3では、広告展開や移行キャンペーンなど、主にマーケティング面での活動が中心となる。

移行に伴う変更点と対応策を
顧客に周知する準備も整備中

 このほか、Longhorn Readinessプロジェクトには、Windows Server 2008への移行に伴う変更点を顧客に周知するための準備を整える役割も与えられている。

 「Windows Vistaと同様、Windows Server 2008への移行ではJIS 2004漢字コード、IIS 7.0、IPv6といったインパクトの大きな変更が発生します。これらの変更に関しては、Windows Vistaのローンチ時に十分説明しましたが、今回はサーバということもあり、より複雑な問題が生じる可能性も考えられます。そこで、このプロジェクトで変更点と対応策について営業/SE向けの再教育を行い、Windows Server 2008の導入や移行をスムーズにできるようにすることを考えています」というのが、佐藤氏の説明だ。

 すでに多くの企業がWindows Serverを業務処理用に導入済みという背景もあり、NECはWindows Server 2008への移行の多くがWindows 2000 Server以前からになるものと想定している。「Windows NT Server 4.0をお使いのお客様には、これが乗り換えの最後のチャンスになると話しています。そうしたリプレース需要の喚起も含め、Windows Server 2008のローンチがPCサーバ市場の活性化につながることを期待しています」と語る佐藤氏。Windows NT Server 4.0などの古いOSの稼働環境として利用できることから、Windows Server 2008で強化される仮想化環境にもNECでは大きな期待を寄せている。

(取材/文 山口 学)




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