【 ここから本文 】

Windows Server 2008

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


【Windows Server 2008 実践評価ガイド】
システム運用管理コストを削減する最新管理機能の全貌

確実に仕事を楽にしてくれる新機能が満載!

(2008年02月17日)

前のページへ < 1234| 

画面11● 「RemoteApp」は、サーバ上で実行されるアプリケーションをウィンドウ単位でホストする。デスクトップが生成されないわけではなく、非表示にされている。IMEが2つあるのは、IMEもリモートのものを使用するため

【Terminal Service】
RemoteAppとTSゲートウェイによる
ターミナルサービス展開のシナリオ

 Windows Server 2008の「ターミナルサービス」には、エンドユーザーの操作性と接続性を改善する2つの新機能「RemoteApp」と「TSゲートウェイ」が追加された。

 Windows Server 2003 R2以前のターミナルサービスは、サーバ上に構築されたデスクトップセッションに接続する形態である。キーボードとマウスの情報をサーバに送信し、サーバからはデスクトップ画面全体の表示データを受信する仕組みだ。

画面12● RemoteAppでアプリケーションを公開するには、「TS RemoteAppマネージャ」でスタートメニューや実行ファイル名を指定するだけでよい

 ターミナルサービスのデスクトップセッションからはローカルディスク/デバイスにもアクセスできるが、ユーザーはローカルとリモートの2つのデスクトップを使い分ける必要がある。

 RemoteAppはリモートのデスクトップを表示せず、アプリケーションのウィンドウだけを表示するまったく新しいサービスになる。ユーザーはローカルのデスクトップ上でローカルとリモートのウィンドウを区別することなく、シームレスに操作できるようになる(画面11)。

 RemoteAppでアプリケーションを公開するには「TS RemoteAppマネージャ」を使用して、サーバにインストールされているアプリケーションをスタートメニュー項目、あるいは実行ファイル名で指定するだけである(画面12)。

画面13● RemoteAppで公開されたアプリケーションは、デスクトップやスタートメニューに配布・登録されたショートカット、または「TS Web Access」から起動できる

 クライアントは拡張子「.rdp」のショートカットを利用して、簡単にサーバ上のアプリケーションに接続できる。ショートカットファイルは「TS RemoteAppマネージャ」で作成可能であり、クライアントのスタートメニューやデスクトップに登録するための「MSI(Windowsインストーラ)パッケージ」としてグループポリシーなどで配布できる。

 ショートカットを配布したくない、あるいはできない場合は、クライアントから「TS Web Access(http://<ターミナルサーバ名>/TS/)」サイトにアクセスすることでも、公開されたアプリケーションを利用できる(画面13)。

 RemoteAppは特定のアプリケーションを集中管理したい場合に、最適なソリューションだ。

図1● TSゲートウェイは、RDPをHTTPSでカプセル化することにより、インターネット経由でのターミナルサービスへの接続を中継する

 例えば、業務アプリケーションをRemoteAppで公開すれば、クライアントにアプリケーションを配布する必要がないうえ、バージョン管理やメンテナンスも容易になる。

 また、特定のアプリケーションで日本語のキャラクタセットや利用可能なフォントを統一(JIS2004やメイリオなどに)したい場合にも有効だ。

 ターミナルサービスのもう1つの新機能「TSゲートウェイ」は、ターミナルサービスやリモートデスクトップへのゲートウェイとして機能する(図1)。

 TSゲートウェイを利用すれば、インターネット経由で安全に社内のターミナルサービスまたはリモートデスクトップに接続できる。Part2で解説するNAPと連動して、一定以上のセキュリティレベルに準拠したクライアントからの接続だけを許可するように構成することも可能だ。

画面14● TSゲートウェイはRDP 6.0対応のリモートデスクトップ接続クライアント(Windows Vistaでは標準搭載)から利用することができる

 TSゲートウェイは、リモートデスクトッププロトコル(RDP)の通信(3389/TCP)をHTTPS(443/TCP)でカプセル化する。RDP自身に暗号化機能を持つうえ、HTTPSでさらに暗号化されるので、セッションデータが漏えいする心配はない。HTTPSなのでファイアウォールの構成も簡単だ。

 RemoteAppおよびTSゲートウェイはRDP 6.0に対応したリモートデスクトップ接続クライアントから利用できるが、RDP 6.0はターミナルサービスセッション確立前に行われるネットワークレベル認証や、サーバ証明書を利用したサーバ認証に対応しているので、DoS攻撃や不正な接続の対策となる(画面14)。

【評価ガイド6】
Windows XPでRemoteApp/TSゲートウェイを利用する方法

画面15● Windows XPやWindows Server 2003のRDP 6.0クライアントをサポートするためには、ネットワークレベル認証(このコンピュータへのRDP接続を許可する前に認証を要求する)をオフにする

 Windows Server 2008の新しいターミナルサービスを利用するには、RDP 6.0に対応したクライアント「リモートデスクトップ接続6.0」が必要だ。Windows Vistaは標準対応しているが、Windows XP SP2およびWindows Server 2003 SP1以降のクライアントは次のWebサイトからクライアントを入手してインストールしなければならない。

●リモートデスクトップ接続6.0 クライアント用アップデート
http://support.microsoft.com/kb/925876/ja

 ただし、現状でネットワークレベル認証に対応しているのは、Windows Vistaであるため、Windows XPやWindows Server 2003から利用する場合はターミナルサーバ側で調整が必要になる。具体的には、「ターミナルサービス構成」ツールを使用して「RDP-TCP」接続のプロパティを開き、「このコンピュータへのRDP接続を許可する前に認証を要求する」のチェックを外して、ネットワークレベル認証を無効にすればよい(画面15)。

(Windows Server World 編集部)


前のページへ < 1234| 



関連記事

▲ページの先頭へ戻る


注目のプロダクト

セキュリティ対策&コスト抑制に最適なプリントシステム「ICカード認証プリントマネージャーAS-D1」

Preview Showcace

多くの管理機能を自動化・自律化した最新のiSCSI SANストレージ「Dell EqualLogic PS5000シリーズ」

Windowsアプリケーションデリバリ−のデファクトスタンダード「Citrix XenApp」

Exchange Serverの効率的なバックアップ/リストア実現するデータ保護ソリューション「SnapManager for Microsoft Exchange」

大規模な仮想化環境やサーバ統合に最適なAMD Opteron搭載の2Uラック型サーバ「Sun Fire X4440 Server」

IBM System x、IBM BladeCenter標準添付の高機能システム運用管理ソフトウェア「IBM Director」

Windows Server 2008のNAP導入に最適なインテリジェント型L3スイッチ「CentreCOM 9424T/SP-E、CentreCOM GS900Mシリーズ、CentreCOM FS900Mシリーズ」

インタビュー

プロジェクト責任者に聞く「Windows Server 2008」開発の舞台裏

「前バージョンに比べ最大40%の削減を実現できる」

マイクロソフトのDB責任者に聞く、「SQL Server 2008」の開発目標と導入効果

「リレーショナル・データベースの枠を越えて“顧客の声”にこたえる」

その他のインタビュー

対応製品フォーカス

【クラスタリング・ソフト】
「CLUSTERPRO X 2.0」(NEC)

高精度の障害検知と柔軟なクラスタ構成に対応

【バックアップ・ソフト】
「Backup Exec 12 for Windows Servers」
(シマンテック)

Windows Server2008のデータを確実に保護

その他製品一覧

Videoリポート

【CeBIT 2008】
バルマーCEOがWindows Server 2008の省電力性をアピール

「前バージョンに比べ最大40%の削減を実現できる」

【独占インタビュー】
バルマーCEO、Windows Server 2008発売後の戦略を語る

入門講座

10分でわかるWindows Server 2008

「前バージョンに比べ最大40%の削減を実現できる」

Windows Server 2008への完全移行「6つの重要チェック」

「前バージョンに比べ最大40%の削減を実現できる」

Windows Server 2008が革新するITインフラストラクチャ

SOHOからデータセンターまで、すべてのシステムを支える!

Windows仮想化研究

Windows Server 2008標準の「Hyper-V」

ハイパーバイザ方式を採用した最新サーバ仮想化技術の実力

「Hyper-V RC1」緊急レビュー

Windows Server 2008標準搭載の仮想化ハイパーバイザを徹底解剖

[徹底チェック]
Windows Server 2008ターミナルサービス

新しくなった仮想デスクトップ管理環境の実力を探る

次世代仮想化プラットフォーム「Hyper-V」研究

サーバの仮想化はどう進化するのか!?

Windows Server World オンライン

Windows Server World On-line

実践運用管理

Windows Server 2008「NAP」大解剖

クライアント検疫機能「Network Access Protection」を検証する

「Active Directory」ドメインサービスの7つの強化ポイント

内部統制時代を迎え、進化するディレクトリサービス

システム管理者のための「IIS 7.0」概論

モジュール化を実現した新世代のWebサーバ

NAPとForefront Client Securityが実現するセキュアなネットワーク

安全・堅ろうなITインフラはWindows Server 2008で!

システム運用管理コストを削減する最新管理機能の全貌

確実に仕事を楽にしてくれる新機能が満載!

Vista最適活用講座

「Windows Server 2008&Vista」最適活用講座[Part1]

クライアントの導入・運用コストを削減する管理機能

「Windows Server 2008&Vista」最適活用講座[Part2]

NAPを利用したセキュリティ・レベルの保証

「Windows Server 2008 & Vista」最適活用講座[Part3]

最新テクノロジーによるリソースの効率利用

Windows Vistaとの連携でWindows Server 2008のパワーを最大化する

管理の効率化、可用性の向上、通信の高速化を実現するために

キャッチアップ

Windows Server 2008、日本のサーバ・ベンダーの期待度は?

各社は「信頼性」「可用性」「パフォーマンス」に注目

8割の組織がWindows Server 2008の採用に前向き

メリットは「セキュリティ、セットアップ/コンフィグの改善、仮想化」

“ハイパーバイザ・バトル”を制するのはだれ?――白熱する仮想化市場

王者VMwareに挑む、後発の大手ベンダーたち

Windows Server 2008 アップグレードに足る「9つの理由」

製品出荷の最終段階に入った次期サーバOSのベータ3を徹底検証

トレンド・フォーカス

[米国]早期導入企業から高い評価を得るWindows Server 2008

「セキュリティ」と「パフォーマンス」に賞賛の声(2008年03月03日)

[国内]マイクロソフト、Windows Server 2008 日本語版の開発完了を発表

ボリューム・ライセンス販売を3月1日から開始(2008年02月05日)

[米国]Microsoftの仮想化戦略、ライセンス変更やCitrixとの提携が新たな柱に

未導入ユーザーの獲得でシェア拡大を図る(2008年01月22日)

[国内]マイクロソフト、SQL Server 2008出荷に向けた取り組みを披露

注力点は「製品品質の向上」と「エンジニアの育成」(2008年01月15日)

[米国]Microsoft、仮想化ハイパーバイザ「Hyper-V」のベータ版を2カ月前倒しでリリース

正式版リリースは2008年下半期の予定(2007年12月14日)

[国内/米国]マイクロソフト、仮想化機能の正式名称を「Hyper-V」に決定

Windows Server 2008の価格とライセンス体系もあわせて発表(2007年11月13日)

[米国]Microsoftの仮想化戦略は「他ベンダーとの協調」

共同サポート体制の構築に関して柔軟な姿勢を見せる(2007年11月22日)

[米国]マイクロソフト、「Viridian」の主要APIをOSPの下で公開へ

特許権の非行使などを含め、顧客やオープンソース・コミュニティに無料開示(2007年10月26日)

Weekly Ranking

集計期間:11/15〜11/21



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国