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Windows Server 2008

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【解説】
早期導入企業から高い評価を得るWindows Server 2008

「セキュリティ」と「パフォーマンス」に賞賛の声

(2008年03月03日)

2月27日に正式リリースされたばかりの「Windows Server 2008」だが、本番環境で早期導入しているユーザーからは、ストレッチ・クラスタ(地理的に分散されたクラスタ)対応機能や負荷分散機能など、さまざまな新機能を高く評価する声が上がっている。ここではその一部を紹介しよう。

John Fontana
Network World米国版

セキュリティ機能に高い評価

 「多くの企業のIT担当者は、Windows Server 2008を導入するか、Windows Server 2003を利用し続けるかどうか悩んでいるようだ」と話すのは、企業のネットワーク構築を支援する、米国Convergentのコンサルタント、ランド・モリモト(Rand Morimoto)氏だ。

 「企業のIT担当者がWindows Server 2008を評価すれば、われわれもWindows Server 2008の導入を支援する。実際、現在までで約100台のサーバに、Windows Server 2008を(本番環境として)導入した」(Morimoto氏)

 ちなみにITサービス/製品サプライヤーの米国CDW Governmentが行った調査「Windows Server 2008 Tracking Poll」(IT関係者772人を対象)によると、Windows Server 2008に期待する主なメリットとして、セキュリティ(49%)、セットアップ/コンフィギュレーションの改善(41%)、今後追加される仮想化(35%)が挙げられたという(関連記事)。

 一方、回答者が懸念材料として挙げたトップ3は、「バグ」(48%)、「アプリケーションの互換性」(41%)、「ハードウェアの互換性」(28%)だった。

 もっともMorimoto氏によると、Windows Server 2008で搭載されたT1 WAN接続の末端にクラスタを設置できるストレッチ・クラスタ機能は、顧客から高い評価を得ているという。

 「ストレッチ・クラスタ機能は、過去のWindows Serverでは搭載されていなかった機能である。早期導入ユーザーらは、課題とされてきた障壁が、ようやく取り払われたと喜んでいる。今までこの種のクラスタを利用できるのは、WAN全体を光ファイバでサポートできる、潤沢な資金を持つ企業に限定されていた。Windows Server 2008の新機能は、Exchange 2007の障害復旧などのニーズに応える大きな進歩のたまものだ」(Morimoto氏)

 またMorimoto氏は、企業ネットワークにおいてクライアントのセキュリティを保証するネットワーク・アクセス保護機能「Network Access Protection (NAP)」は、非常に魅力的だと指摘する。

 「NAPをWindows VistaとWindows Server 2008で統一された環境下で展開すれば、さらに堅牢で“クリーン”なプラットフォームが構築できる」(Morimoto氏)

 先ごろ出版された「Windows Server 2008 Unleashed」の著者でもあるMorimoto氏は、グローバル企業に大きなメリットを与えるWindows Server 2008の新機能として、「Read-Only Domain Controllers(読み取り専用ドメインコントローラ)」を挙げる。また、Windowsファイル共有プロトコルの新バージョンとなる「SMB2」は、ブランチ・オフィスとリモート・オフィス間のデータ伝送速度を、30%〜40%も向上させるという。

 米国Pacific Coast Companiesのエンタープライズ・アーキテクトであるマット・オクマ(Matt Okuma)氏は、「Windows Server 2008が原因となる問題や、パフォーマンスの低下といった支障は、一切生じていない」と断言する。

 「Windows Server 2008にはすばらしい新機能が備わっている。問題は、移行作業が従来のWindows Serverと異なることだ。Windows Server 2003と比較すると、サーバの管理方法はかなり異なる。従来の手法に慣れた管理者は大変だろう。実際、わたしも使い始めたころは、インタフェースの違いに戸惑った。しかし今はWindows Server 2008のメリットを理解できるようになった」(Okuma氏)

 現在Okuma氏は、4台のサーバにWindows Server 2008を導入している。以前はCitrixの製品上で稼動させていたトラス構造のアプリケーションを、現在は「Terminal Services」でサポートしているという。

 昨年12月からWindows Server 2008を本番環境で使用しているOkuma氏は、「Server Roles」機能を利用して、Terminal Servicesと「Windows Rights Management Services (RMS)」をインストールしたという。 RMSは「SharePoint Server」と連携し、企業内の機密文書を共有する際に、保護機能を提供するものだ。

 Okuma氏によると、今年5月までの計画として、Windows Server 2008に「Active Directory」を移行することを目標にしているという。さらに、2009年2月までに、現在使用している主要サーバすべてをWindows Server 2008に移行して、約2,000人のユーザーをサポートする予定だとのことだ。

 現在Okuma氏はNAPの機能検証を行っているが、Pacific Coastのインフラとの相性もいいと話す。

 「今後は、Windows Server 2008の機能と重複するサードパーティ製品は、購入しないで済むようにしたい」(Okuma氏)

「SQL Server」と「Visual Studio 2008」との連携で実力発揮

 また「SQL Server」と「Visual Studio 2008」とを連携させれば、Windows Server 2008の実力はさらに発揮されると指摘するユーザーもいる。

 SQL ServerとVisual Studio 2008は、Windows Server 2008のリリース・イベントでも紹介された。ユーザーからは3製品を組み合わせることで、プラットフォーム全体の連携を強化できると期待されている。

 MicrosoftでCEOを務めるスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は、Windows Server 2008、Visual Studio 2008、SQL Server 2008の3本柱が、同社のサービス・プラットフォームの強固な基盤を形成すると強調した。

 Ballmer氏のことばを実現しようとしているのが、米国Big Hammer Dataである。同社は、テレビ製品に関する説明書や仕様などの製品データをベンダーから収集し、そのデータを小売店に供給するサービスを手がけている。

 データベース、アプリケーション、プレゼンテーション・レイヤで構成されるBig Hammerプラットフォームは、Windows Server 2008のリモート・デスクトップ機能と連携したベンダー向けのWebサーバ・クラスタ、小売店向けのTerminal Serversクラスタ、SQL Server 2008データベースを搭載している米国Unisysの「ES7000」で構成されている。

 Big Hammer DataでIT担当バイスプレジデントを務めるマイク・スタインク(Mike Steinek)氏は、「わが社のようなラージスケール・システムには、高速性と敏捷性が不可欠だ。Windows Server 2008、SQL Server 2008、Visual Studioの3製品の連携強化がなされたことで、われわれは何の支障もなくアプリケーションを開発できる」と語った。

 Steinek氏によると、ユーザー認証などの個々の機能は、3製品をサポートしたコンポーネント上に構築されているという。

 「ユーザー認証の相互運用性は、Web層から自社開発したアプリケーション・コードを通過してSQL Serverに確保される。Windows Server 2008プラットフォームを導入してから、これまで開発者が何日もかけて対処した問題は一度も発生していない」(Steinek氏)

 なおBig Hammerは、本番環境および障害復旧環境で、約40台のサーバにWindows Server 2008を展開しているという。




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