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ストレージにも「グリーン」を――SNIAが示す環境配慮の新指標

エネルギー効率を測定できる新ストレージ指標を2009年完成に向け開発中

(2008年01月26日)

エネルギー測定指標を開発へ
効率性が具体的に把握可能に

 Franceschini氏はまた、ストレージにかかわる各コンポーネント/技術などのエネルギー効率を測定できる指標の存在も明らかにした。この測定指標は現在開発中であり、「やがてGSIの最も重要な成果の1つになる」(同氏)という。この指標が開発されれば、エネルギーの効率性を定量的に把握できるようになると同氏は説明する。

 例えば、シン・プロビジョニングやデデュープの利用で、具体的にどれくらいストレージのエネルギーが節約できるのかを数値化することも可能になるという。また、エネルギー効率とパフォーマンスの相関関係を知ることもできるようになるようだ。「ストレージ・システムがどれだけのパフォーマンスを達成しながら、エネルギーをどれだけ効率化できるかがわかるようになるだろう」(Franceschini氏)

 ただし、この測定指標が具体的にどのような形になるかは、まだほとんど決まっていないと同氏は語る。測定対象によらない指標をつくるという課題もあるようだ。ストレージにはさまざまな機種があり、またサイズもまちまちだ。消費電力量だけを比較したとすれば、小さなシステムにおける電力低減量は巨大なシステムの電力低減量よりも一般的に小さい。そのため、小さなシステムでの効率性が見えにくくなり、比較が難しくなる。そうした課題への解決を含めた開発作業が、GSIの中のワーキング・グループで現在進められているという。

 「今年中には、どういうものになるかが発表できるだろう」とFranceschini氏。開発にはITユーザーからの評価などが必要になるため、完成するのは2009年になるとのことだ。なお、測定指標が今後、標準化されるかどうかは今のところ未定という。

 「(測定指標を提供することで)ストレージ・ベンダーは、ストレージのリソースをなるべくセーブする設計思想を取り入れるなど、エネルギー効率を考慮した製品開発を行うようになるだろう」(Franceschini氏)

 SNIAは今後、さまざまな団体、および業界と連携しながらGSIを推進していくという。例えば、The Green GridコンソーシアムClimate Saversといったエネルギー効率化を追求するIT業界の非営利団体や、EPA(米国環境保護庁)などと協力していくようだ。

 「これらの団体はストレージ分野に特化した活動を行っているわけではない。SNIAは、この分野で彼らの活動にも貢献できるだろう」(Franceschini氏)

 SNIA GSIの現時点でのメンバーは、3PAR、AMD、CA、Brocade、Copan、Data Islandia、Dell、EMC、Emulex、EqualLogic、富士通、HP、Hitachi Data Systems、IBM、Intransa、LSI、Microsoft、NetApp、QLogic、Seagate、Sun Microsystems、Symantec、XIOtech、Xyratexの24社となっている。

 このように、グリーンITへの取り組みを推し進める一方で、SNIAはこれまでどおり、セキュリティ分野にも目を向けて、具体的な施策を挙げていくようだ。現在、グリーンITやセキュリティの問題は、IT業界全体にかかわる重要課題となっている。「(ストレージ分野にとどまらず)IT業界のより幅広い課題にフォーカスすることが、今後のSNIAのミッションでもある」と、Franceschini氏は締めくくった。


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