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ストレージにも「グリーン」を――SNIAが示す環境配慮の新指標
エネルギー効率を測定できる新ストレージ指標を2009年完成に向け開発中
(2008年01月26日)
サーバ分野に続き、「グリーン・ストレージ」への取り組みが本格化してきた。先ごろ来日した、ストレージ業界団体SNIAの会長、ヴィンセント・フランチェスキーニ(Vincent Franceschini)氏は、同団体の歩みや今後の活動についての説明に加え、SNIAが2007年8月に発足させた「グリーン・ストレージ・イニシアティブ」(GSI)の目的や施策を語った。以下、GSIの活動内容を中心に紹介しよう。
高山哲司
Computerworld
「標準策定で今後も主導的な役割を果たす」
2007年、創立から10周年を迎えたストレージ業界団体SNIA(Storage Networking Industry Association)は、これまでに、ストレージにかかわる標準策定や技術開発などに取り組んできた。同団体が目指してきたのは、主として、異なるベンダーのストレージどうしがきちんとつながるようにしたり、共通の方法でデータを管理できるようにしたりすることだ。
| 写真1:SNIA会長のVincent Franceschini氏 |
主な成果としては、「SMI-S(Storage Management Initiative Specification)」や、「XAM(eXtensible Access Method)」の策定が挙げられる。SMI-Sはマルチベンダー環境でのネットワーク管理インタフェース、XAMは異なるベンダーのストレージをつなげ、かつデータの共有/保管を可能にするインタフェースだ。
「(こうした活動を通して)SNIAはストレージに信頼性を与え、企業への導入を促進してきた」と、SNIA会長であるヴィンセント・フランチェスキーニ(Vincent Franceschini)氏は振り返る(写真1)。実際、SMI-SはISO(国際標準化機構)およびIEC(国際電気標準会議)に採用され、全世界のベンダーのストレージ製品に実装されるなど、大きな実績を上げている。XAMについてもANSI(米国規格協会)での採用に向けた活動が始まりつつあり、すでにXAMを実装するストレージ・ソフトウェアがEMCなどから発表されている。
Franceschini氏によると、SNIAは2004年ごろから注力する方向をストレージに蓄えられる情報の管理へとシフトさせ、現在は情報管理を行う組織をサポートする取り組みを進めているという。この目的のために、SNIAは昨年、標準策定、技術開発、教育サービスの開発/推進の3つを柱とする新ミッションを掲げた。「ストレージ業界における主導的な役割を今後も果たしていきたい」と同氏は抱負を語った。
今後は環境配慮の活動にも注力
電力効率を高める技術を広める
そして現在、SNIAは環境に配慮した新たな取り組みとなる「グリーン・ストレージ・イニシアティブ」(GSI)にとりわけ注力している。「これまでストレージが『グリーンIT』の中で語られることはなかった。SNIAの役割は、ストレージ業界を代表してこの問題を解決することにある」(Franceschini氏)
同氏によると、GSIが目指すのは、ネットワーク・ストレージの電力効率を上げ、エネルギーを節約するためのさまざまな知識を広めることだという。「(ベンダー、ITユーザーといった)さまざまな人々に、ストレージの電力効率を上げるための技術を推奨するとともに、ベスト・プラクティスを提供していく」(Franceschini氏)
同氏の説明では、GSIではディスクだけでなく、ユーザーがストレージ環境で使うすべてのものが対象になるという。すなわち、テープ・システムやストレージ・アプライアンスなどを含めた個別の機器から、サーバと接続する部分や、ネットワーク・インフラ全体までを包括的にとらえることで、エネルギーの効率性を上げるとしている。
またハードウェアだけでなく、ストレージ・アプリケーションなどのソフトウェアにもフォーカスして、エネルギーの効率化を図っていくという。ストレージは、もはや単なる情報の“入れ物”ではなく、情報管理という機能を備えた機器である。ストレージのエネルギー効率を追求するには、ソフトウェア面まで考えるのが不可欠であるようだ。
Franceschini氏は、エネルギー効率を上げるためのソフトウェア技術として、シン・プロビジョニング(図1)や、重複排除(デデュープ)(図2)などを挙げた。SNIAは今後、こうした技術の有用性を積極的に発信していくという。
| 図1:シン・プロビジョニングの概念と効果(「仮想化時代」に到来する3つのテクノロジー・トレンドより) |
| 図2:デデュープ技術の概要(大容量データ時代のバックアップ新標準「データ・デデュープ」より) |
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