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【インタビュー】
「すべての企業に適切なアプリケーション・デリバリを」──シトリックスCEOのテンプルトン氏
(2006年11月09日)
Webアプリケーション・ファイアウォール、SSL-VPN/アプリケーション配信高速化/WAN高速化の各アプライアンス──2005年から今年にかけてシトリックス・システムズがそろえた製品群を見れば、「シトリックス=SBC/シン・クライアントの大手ベンダー」という形容が現実にそぐわなくなっていることがわかる。現在のシトリックスが掲げる「適切なアプリケーション・デリバリ」とはどのようなものか。11月9日、プライベート・イベント「Citrix iForum 06 Japan」の開催で来日した同社社長兼CEOのマーク・テンプルトン氏に話を聞いた。
河原 潤
本誌編集長
──先日、WAN高速化アプライアンス製品が加わり、ネットワーク製品ラインがさらに拡充された。どのような状況がこうした今のシトリックスの動きにつながっているのか。
テンプルトン氏:サーバやPCに収まっていたアプリケーションがどんどんWeb上に移っている。ユーザー側も、オフィスを離れて遠隔地からアクセスする時間が増える一方である。コンピューティングで起こっているこうした動きをきちんとフォローすることがわれわれのミッションだと考えている。ネットワークの各分野の製品が当社の製品ラインに加わったことで、アプリケーション・デリバリのための包括的な製品/サービス群を提供できるようになった。特に、OSIネットワーク層の4-7層で、シトリックス自身が付加価値のあるソリューションを提供していくことに大きな意味がある。
| 「適切なアプリケーション・デリバリをあらゆる企業に提供していく」と語るマーク・テンプルトン氏 |
──注力分野の1つとして、アプリケーション・ビジビリティ(Visibility:可視性)を挙げている。これはどのような取り組みなのか。
テンプルトン氏:ユーザーのアプリケーション・アクセス環境を正確にモニタリングする機能を提供することである。モニタリングして、測定する。そして、その結果をアクセス環境の改善につなげられるようにする。
具体的には、ユーザー企業のIT部門が、自社のITインフラにおいてパフォーマンス・モニタリングやサービス使用率の測定、モニタリング情報、課金情報、それからアプリケーション・ポートフォリオ全体の分析を行うための機能を提供していくということになる。しかも、これらをすべてのデバイス、すべての拠点で行えるようにすることを目指している。当社はアプリケーション・ビジビリティが非常に重要かつ戦略的な分野であるととらえており、この分野には積極的に投資を行っていくつもりだ。
──今後、シトリックスからそうした製品がリリースされるのか。
テンプルトン氏:iForumの当社展示ブースで参考出展された「Citrix EdgeSight」がそうだ。加えて、当社のこの分野に関する技術仕様やAPIを公開することで、パートナー・ベンダーにそうした機能を開発してもらうことも視野に入れている。例えば、「JP1」や「Systemwalker」、「Tivoli」、「OpenView」といった、企業で広く使われているシステム運用管理ソフトとの連携・統合が可能になればよいと思う。
──なぜ、企業のアプリケーションやITインフラにそうしたビジビリティが求められているのか。
テンプルトン氏:いくつか要因があるが、1つに「エコー世代(Echo Generation)」の台頭が挙げられる。エコー世代は、予測不可能な世代と言い換えることができる。企業におけるエコー世代は、IT部門が用意した旧来の業務システムやアプリケーションをすんなりとは受け入れず、Web 2.0系のアプリケーションやサービスのような新しいツールも業務で使ってみたいと要求する。このことは管理する側にとってはリスクでもある。だから、IT部門が彼らより先に変化しないといけないのだ。当社がアプリケーション・ビジビリティに目を向けているのは、IT部門がこの問題を認識して解決策を得ることで、適切なアプリケーション・デリバリを実現するためである。
- シトリックス・システムズ
- http://www.citrix.co.jp/



