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[米国]
ジュニパー、WAN高速化アプライアンス/ソフトウェアを強化

(2006年12月04日)

 米国ジュニパーネットワークスは、リモート・サイトおよびデータセンターのトラフィックを高速化し、ハードウェアやコストの削減を可能にするハードウェアおよびソフトウェアをリリースした。

 同社がリリースを開始したのは、本社/支社間におけるアプリケーション・パフォーマンスを向上させるIP WANアクセラレーション・アプライアンス「WXC」シリーズの最上位モデルと、同社のキャリア向け技術を応用し、一般企業のニーズおよびコスト削減要求を満たせるように強化したルータ製品。

 そのほか、より安価にWebトランザクションを高速化させるデバイスもリリースされた。

 フォレスター・リサーチのアナリスト、ロブ・ホワイトリー氏は、「今回リリースされた製品はそれぞれ別個の製品として提供されているが、すべてがデータセンターの運用を効率化するためのものだ」とし、ジュニパーはこれらの製品を武器に、シスコシステムズやシトリックス、F5ネットワークスとも互角に戦っていけるようになると述べている。

 ジュニパーのWAN高速化アプライアンス「WXC 590」は、TCPトラフィックを圧縮/キャッシュ化/最適化し、アプリケーションのスピードを高め、45Mbpsというスループットを実現する最上位モデルで、すでに提供が開始されている。

 WANリンクの両端に設置することで、コネクション全域におけるデータの圧縮が可能で、数百カ所に及ぶ多数のリモート・サイトへの接続を確保しなければならない広帯域WANリンクを持つサイトでの利用に適しているという。

 例えば、ヒューストンに拠点を置くマスタング・エンジニアリングは、現行のジュニパー製品としては最速の20Mbpsを実現する「WXC 500」を、40MbpsでWANに接続する2カ所のサイトで使用している。同社のネットワーク管理者を務めるキース・ウィンゲート氏は、WXC 590なら1台でリンク全体をカバーでき、2台のWXC 500と別の「WX」デバイスを合わせた働きをして、同等のスループットを実現することが可能だと述べた。

 同社が3台の機器を現在の設定で利用するコストは10万5,000ドルだが、1台で同じ容量を持つWXC 590は4万6,000ドルで済むという。

 WXC 590を既存の「WX 100」と併用した場合、155MbpsのOC-3リンクをサポートでき、最大840カ所のリモート・サイトへの接続が可能になる。

 ジュニパーはWAN高速化アプライアンスのリリースに加え、サーバの処理負荷を分散/軽減するWebサーバ向けのフロントエンド・デバイスをアップグレードした。これらのデバイスは、サービス拒否攻撃やSYNフラッド攻撃からサーバを保護するのにも役立つ。

 新たにリリースが開始された「DXシリーズ」2モデルは、価格が先行製品と同じにもかかわらず、1秒間に処理するトランザクション数がそれぞれ800から2,500に、1,700から3,650に増加している。新たな「DX 3280」は「DX 3250」に、同じく「DX 3680」は「DC 3650」に代わる製品だ。前者の価格は搭載する機能によって2万5,000ドルから4万5,000ドル、後者は5万ドルから7万ドルとなる。

 データセンター向けのネットワーク・アクセス用デバイスとしては、120Gbpsの「M120」ルータもリリースされた。同製品は、最大12個の10Gbpsポートもしくは120個の1Gbpsポートをサポートできる。同ルータに搭載されているデュアル・ルーティング・エンジンは、それぞれ同一のBGP(Border Gateway Protocol)およびOSPF(Open Shortest Path First)テーブルを持っており、動作を中断することなくソフトウェアをアップグレードできるという。

 M120は、基本的なモデルが7万3,000ドル、大規模なデータセンター向けのモデルが28万5,000ドルとなっている。

 今回の発表では、ハードウェアのほかに、ジュニパーのシーケンス・キャッシング技術を大幅に効率化するWXおよびWXCデバイス対応のソフトウェアもリリースされた。シーケンス・キャッシングとは、WANリンクの反対側にあるサーバではなく、ローカルのWXCキャッシュから大量のデータを呼び出す技術を指す。

 ジュニパーは今回、WXおよびWXCデバイス上で動作するCMS(Central Management System)ソフトウェアも更新し、同デバイスがどこに設置されていても、一元的に管理および設定ができるようにした。また、個々のアプライアンスだけでなく、複数リンクのパフォーマンス向上も図られているという。

米国ジュニパーネットワークス
http://www.juniper.net/

(ティム・グリーン/Network World 米国版)




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