【 ここから本文 】

ネットワーク機器

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


[米国]
企業ユーザー、802.11nへの移行には慎重な姿勢

ボトルネックになるのは、スイッチのアップグレード?

(2007年08月06日)

 次世代高速無線LAN規格「IEEE 802.11n」は、Draft(ドラフト)2.0の段階だ。それにもかかわらず、複数のネットワーク機器ベンダーは、大規模企業のIT部門に、802.11n規格製品を売り込もうとしている。しかし、現時点で同規格製品を導入しようとする企業は、少数派のようだ。

 米国トラピーズ・ネットワークス、米国メルー・ネットワークス、米国アルバ・ネットワークスは、802.11n Draft 2.0規格に基づく企業向け機器を、2007年末までにリリースする計画を明らかにしている。

 また無線LAN機器の業界団体Wi-Fiアライアンスも、802.11n Draft 2に基づく製品の認定プログラムを、すでに開始している。

 しかしアナリストらは、標準化団体に承認されるまでは、企業は802.11n規格製品を本格的に採用しないと予測している。複数のアナリストは、802.11n規格がIEEEで最終的に承認されるのは、1年以上先になると見ているようだ。

 調査会社の米国カレント・アナリシスでエンタープライズ・ネットワーク・システム担当を務めるマイケル・ブランデンバーグ氏は、過去15年間の事例を踏まえて考えると、802.11n規格が正式承認される前に、企業が積極的に同規格を採用する可能性はないだろうと語る。

 米国ボーイングでネットワーク・サービス・ディレクターを務めるクリフトン・ノートン氏は、「(802.11n規格が)正式承認される前に、ラボ・テストは行う。しかし、802.11n Draft2.0の製品を採用する可能性はない」と明言している。

 アナリストらによると、現時点で802.11nの採用計画を公表している企業ユーザーは、ほとんどいないという。

 数少ない例外の1つが、ニューヨーク州立大学モリスビル校である。同校は、メルー製の802.11nアクセス・ポイントの設置を検討している。同校で情報サービス担当バイスプレジデントを務めるジーン・ボーランド氏によると、現在利用しているのは、1999年に導入した周波数ホッピング方式(FHSS)の無線ネットワークであるという(2Mbps)。ボーランド氏は802.11nを採用する理由を、以下のように説明する。

 「802.11a/b/gネットワークは、もはや寿命を終えようとしている。財務の観点から見て、今後これらに投資するのは、無責任な選択だ。802.11nの仕様が今後改訂され、導入した機器が時代遅れになるとは考えていない。秋学期が始まる9月までには、802.11n Draft2.0が利用できる環境を構築したい」

 トラピーズ・ネットワークスでマーケティング・ディレクターを務めるデビッド・コーエン氏は、802.11n Draft 2の仕様が、正式承認までに大きく変更されることはないと語る。またブランデンバーグ氏も、802.11n Draft 2が変更される“リスク”はごくわずかだとしたうえで、以下のように指摘する。

 「ベンダーは、既存の規格から802.11nへ移行することは、大がかりなアップグレードではないと考えている。しかし、問題はスイッチだ。802.11a/b/g製品を利用しているユーザーは、10/100Mbpsスイッチを利用している。802.11nへ移行するには、絶対にギガビット・クラスのスイッチが必要になるというわけではない。しかし、10/100Mbpsスイッチを使い続けると、有線ネットワークがボトルネックになり、802.11nのスループットを享受できなくなってしまう」

 なお、無線LAN製品最大手の米国シスコ システムズは、802.11n Draft2.0対応製品を投入するかどうかについてコメントを控えている。

(デビッド・ハスキン/Computerworld オンライン米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


注目のリポート/ホワイトペーパー

フレームワーク化されたサプライ・チェーン・プロセスを導入すれば、ビジネス・パフォーマンスはさらに向上する

フレームワーク化されたサプライ・チェーン・プロセスを導入すれば、ビジネス・パフォーマンスはさらに向上する

企業の持続的な成長のためには、サプライ・チェーンの最適化が不可欠

調達から支払いまでのプロセスを“見える化”し、財務サプライチェーンを合理化する

調達から支払いまでのプロセスを“見える化”し、財務サプライチェーンを合理化する

現在のプロセス状況を可視化し、改善ポイントを見つけることがカギ

「UTM」実践導入ガイド

「UTM」実践導入ガイド

巧妙化するあらゆる攻撃からネットワークを守る

「リアルタイムLANアナライザ」とは?

ネットワーク・トラブルにまつわる諸問題を解決する「リアルタイムLANアナライザ」とは?

高いコスト・パフォーマンスと操作性――最新製品に備わる特徴と機能

Windows Server 2008 対応製品(ソフトウェア関連)

SOA/BPM 関連製品

注目のトピック

ワークスタイル革新[New]
業務生産性の向上とワーク・ライフ・バランスの実現を目指して
事業継続マネジメント(BCM/DR)[Update]
万全のBC/DR基盤を構築し企業の信頼を高める
マルチコア・コンピューティング[Update]
ITインフラを最適化しパワーを最大限に生かす
グリーンITの戦略的価値
“環境マネジメント”の視点でITを最適化する
仮想化の“真実”
IT革命を支えるテクノロジー
データセンター革新
次世代ITインフラをいかに構築すべきか
ビジネス・インテリジェンス最新事情
組織と“個”の知的生産性を高める
セキュリティ・マネジメント[戦略と実践]
内外の脅威から企業を守る
Windows Server 2008 World
新世代プラットフォームの実力を探る
コンプライアンス総点検
法令順守の実態を把握し、万全の対策を!
SOAがITを変える
企業はどう備えるべきか
ITIL活用最前線
ITILでビジネスとITを変える
データ・マネジメント
新時代の情報/データ管理基盤を構築するために

Weekly Ranking

集計期間:11/28〜12/04


トピック一覧

ニュース特集

セキュリティ

ソフトウェア&サービス

経営/業務改革

ITマネジメント

データ・マネジメント

プラットフォーム

IT基盤技術

ハードウェア

ネットワーキング

トレンド

IT業界動向


Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国