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[米国]
HP、コアLANスイッチ「ProCurve」の新モデルを発表

企業向けEthernetスイッチ販売シェアでノーテルを抜き2位に

(2007年09月11日)

 米国ヒューレット・パッカード(HP)は9月10日、新型コア・スイッチ「ProCurve Switch 8212zl」を発表、LANのコアからエッジまでをカバーする製品ラインを強化した。同社は企業向けLAN市場での知名度はあまり高くないが、新型スイッチの投入やコンサルティング部門との連携により、市場をリードするシスコシステムとの差を縮めようとしている。

新型コア・スイッチ「ProCurve Switch 8212zl」

 HPのProCurveネットワーキング部門は、ここ数年、中小規模企業(SMB)向け市場で地歩を固めてきたが、昨年から、フォーチュン100社レベルの大企業をターゲットにした活動を本格化させている。

 市場調査会社デルオロ・グループによると、HPは今年第2四半期に、世界のエンタープライズEthernetスイッチ市場で5.5%のシェア(売上高ベース)を確保し、ノーテル・ネットワークスを抜いてシスコに次ぐ第2位のベンダーとなった。ただ、シスコのシェアは71.3%であり、同市場における盤石な地位を維持している。

 ProCurve Switch 8212zlは、HPのネットワーク・チップ技術「ProVision」をベースにしている。10日には、8212zlおよび「5400zl Series Intelligent Edge」に対応するハードウェア・モジュール「Wireless Edge Services zl Module」も同時に発表した。

 HPのバイスプレジデントで、ProCurve部門のゼネラル・マネジャーを務めるウェンセスラオ・ラダ氏によると、同モジュールは、VoIPなどの追加機能を備えた製品群の第1弾になるという。

 HPのProCurve部門は、基本的な機能だけを求める企業に対して、手ごろな価格設定をアピールすることによって顧客を獲得してきた。バートン・グループのアナリスト、デビッド・パスモア氏によると、シスコは、NAC(Network Admission Control)やDPI(Deep Packet Inspection)機能を備えた強力なネットワーク製品を投入しているが、ほとんどの企業は、こうした機能をあまり必要としていないという。

 HPブランドもProCurveの強みになっている。財布のひもを握っている企業の経営トップに対して製品を容易に売り込むことができるのも、このブランドによるところが大きい。パスモア氏によると、同じくシスコのライバルであるファウンドリーネットワークスは、まったくの新興企業というわけでないにもかかわらず、長期にわたって製品を使い続けることができるという安心感を顧客に与えることに成功していないという。

 パスモア氏は、「きわめて多くの顧客がシスコ以外の製品を求めているが、同時に有力なベンダーから製品を購入したいとも考えている」と指摘する。

 HPのProCurve部門は、これまで独立した事業部門として活動する傾向が強かった。しかし、同部門のラダ氏によると、最近はHPとの結び付きを積極的に活用するようになりつつあり、ネットワーク関係の支援を求める顧客の問い合わせ先としてコンサルティング部門のHPサービセズを紹介するようになっているという。

 ProCurveには、このほかにも2つの強みがあると、ラダ氏は強調する。1つは、新型スイッチを含め、コアからエッジまでのすべての製品にライフタイム(無期限)保証を付けていること、もう1つは、各製品で多くの部品を共通化し、OSも同じものを使用することにで管理を簡素化し価格を低く抑えていることだ。シスコは、各種デバイスで異なるバージョンのIOS(Internetwork Operating System)を使っている。

 HPは、マルチプロトコル・ルーティング技術で優位に立つシスコに対抗するため、ファウンドリーと提携してコア・スイッチの最上位モデル「ProCurve 9300」を開発した。同社は、9300のルーティング機能を強化し、製品の販売とサポートを継続するため、現在もファウンドリーとの関係を維持している。

 ラダ氏によると、ProCurveの売上げの75%はSMBユーザーから得ており、大規模企業からの売上げは25%にとどまっているという。

 べデルオロのアナリスト、アラン・ウェッケル氏は、「ProCurveについては、従来までSMB中心の事業を展開してきたが、近年、大規模企業の顧客を獲得しつつある」と述べ、HPがシスコ追撃に向けて後続集団から一歩抜け出したとの見方を示している。

 デルオロによると、HPのEthernetスイッチ製品の売上高は、今年第2四半期時点で2億4,000万ドル近くに達しており、前年同期のおよそ1億4,000万ドルから大幅にアップしたという。

 この市場で第3位につけているノーテルは、今なお不正経理や組織再編の後遺症に悩まされており、今年第2四半期の売上高はおよそ1億5,000万ドルにとどまっている。一方、シスコの今年第2四半期のEthernetスイッチ売上げはおよそ31億ドルだった。

(スティーブン・ローソン/IDG News Service サンフランシスコ支局)




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